読んだ本まとめて

 雑学的に読む。時代劇などの言葉や演出の管理ってほんと大変そう。いつ頃からその言葉が使われれるようになったとか、元々はこうだったけど今は変化した(だから時代劇で使うのはNG)とか、そういう履歴って誰かが記録してるわけじゃない。現代だって言葉が生まれて流行して、その起源がどこなのかとか、伝播した経緯とか追えない。今うまれている言葉とか流行も記録しておくと、100年後の人々に何か役立つのだろうか。歴史って正確に振り返るのホント難しいよね。面白かった言葉のメモ。

  • 【とても】この言葉は大正末期、昭和初期までは「とても〜ない」と否定形でのみ用いた。「とてもうれしい」「とてもきれい」等の肯定的表現を、それ以前の時代劇で用いるのは間違い。
  • 【虹】は中国の影響から日本では凶兆。虫偏であるのがその証拠(らしい)。
  • 【ブス】は戦後から使われるようになる。1960年代から
  • 【麻雀】アメリカ経由で1925年頃にもたらされた
  • 【マジ】江戸時代ころからある。18世紀末に流行った。

 あまり触れて無いジャンルのこともちょっと勉強しようと思ってオペラの本。その後、椿姫のBD買って見た。オペラに詳しい女性の先輩と、好きな女性の為にオペラの知識を身に着けたい男性の後輩、という2人が、先輩宅にてDVDを見ながら感想を言う…みたいな会話パートが解説やあらすじの合間に挿入される。なんかその会話が、お互い変なマウントを取り合う感じがあって不快さがちょっとある。

 ルネサンス以降で生まれた西洋音楽クラシック音楽音楽史。新書のボリュームであるので、おそらく詳細、ということではないのだけど、ざっくりとした発展の流れが掴める。面白かった。なんとなく大きな括りで捉えていたクラシック音楽だけど、例えばドイツ系の流れとフランス系の流れで違うという発見。その時代の宗教も音楽の変化に影響を及ぼす。これからクラシック聞く時には、どの時代と国の作曲家なのかという情報は必ず知りたくなる気がする。

 「カチューシャの唄」の流行の過程について研究した本。大正3年(1914年)に公園されたお芝居の劇中歌であったというこの歌。あまりに流行りすぎて歌うのを禁ずる学校もあったという。
wikipedia:カチューシャの唄