面白すぎる!日本史の授業

昔学校で勉強したことと違うとか、有名な人物や出来事の従来と認識が変わったこととかを紹介している。世界史はここ数年好きで色んな本を読んだり勉強したりしているのだけど(そして抜け落ちていく記憶)、日本史もやろうと思ってまず買ったライトな本。歴史芸人と歴史研究家の二人が交互に解説するスタイルで、芸人さんパートは特に読みやすい…が、要らない例え話とかおもしろ風味にイジる所とかは削ってもいいかな…。情報を濃くして欲しいところ。いやでもまぁライトな本だと認識して買ってるし仕方ないか。読みやすかったのは事実だし。通史での解説ではなく、特定のポイントをピックアップして解説するスタイル。個人的には「鎖国」の話が面白かった。「鎖国」はそもそもしていないという話。窓口を絞って入出国を管理してただけ、カトリックの国(スペイン、ポルトガル)だけは禁教を理由に国交断絶、でもプロテスタントはOKなのでオランダはOKと。へー。

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…でもまぁそもそも「鎖国」ってオランダと清だけとは貿易するよ!っていう限定付きの海禁政策って認識だったから、やっぱり中身はあんまり変わってないな。松前、長崎、対馬、薩摩と限られた四口から、山丹人、オランダ、清、李氏朝鮮琉球としか貿易しないっていう体制ということになるか。まぁ閉じられているかと言えばそんなことはないけど…その後18世紀くらいから交易を求めてきた他の国に対しては拒否されているようだし自分の中の「鎖国」にあんまり大きく修正はなかった。

1673年のリターン号事件以来、100年以上の時が経過して1778年にヤクーツクの商人が交易を求めてやってきている。
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彼らは松前藩主に贈り物をして交易を求めたが、松前藩ではそのような判断はできず、幕府に相談の必要があるため、来年もう一度来るようにと言い渡された。翌年再度訪問したが、藩主の松前道広は幕府にロシア人来航を告げず、独断で蝦夷地での交易を拒否した。ラストチキンの贈り物は返却され、貿易を求めるなら長崎に行くようにと言われたが、長崎はロシアからは遠くて不便なことは明らかであった。ラストチキンはウルップに戻り、次の手を考えることにした。

あー、自分のところで判断できないから幕府まで行ってください、というたらい回しのあれか。いやまぁ新しいことって判断したくないよね。大問題になったら責任取りたくないもんね。

鎖国の記事から

1787年天明7年)、フランス王国のラ・ペルーズ探検隊が日本近海を航海、千島列島、琉球列島を探検した。宗谷海峡の国際名称ラ・ペルーズ海峡は、彼にちなんだものである。
1791年(寛政3年)、米国の探検家ジョン・ケンドリックが2隻の船と共に紀伊大島に到着、11日間滞在した。日本を訪れた最初の米国人。

あ!交易をしなければOKなのかな。探検とか観光とかならアリ?


…うーん、ちょっと掘り下げるだけでも情報が莫大に出てきた。本を読んで、調べながら記事を書いてたけど、情報量が多すぎる。いかにこの本がライトに、面白さにフォーカスして制作されたものかが分かる。ちょっとずつ色んなこと掘り下げていこう。世界史が好きだけど、自分の国のことも知らないとね。でも100年たったら色んな情報が書き換わってそうなのが日本史の怪しいところだよ。