2026/08/20

人間は自分の話を聞いてもらうのが好き、という話はとても有名になった。そのせいか、「相手に話をさせること」が良いコミュニケーションだ、という話がハバを利かせている気がする。おれは自分の話するの嫌いだが?

今日、たまたまポッドキャストで、人間関係やコミュニケーションについての話を聞いた。

そこで紹介されていたのは、どうすれば「あなたに関心を持っています」ということを相手に示せるか、そのためにはどんな言葉遣いをすればいいか、というような話だった。そういう誘導を使うと、相手が気持ちよく自分の話をし始めて、コミュニケーションが円滑になる、という。

でも、そこには自分にとって少し違和感がある。自分の話をすることなんて、本当に嫌いだからだ。自分のことを開示すること、自分について話すことに抵抗がある。 何故ならその話が自分にとってあまりにも面白くないからだ。他の人にどう聞こえているかは、あまり問題ではない。自分自身が「面白くない」と感じている。そんな話をして相手の時間を奪っている、ということに罪悪感がある。自分の話をすることに抵抗感がある。他人の話の方が面白い。だったら、他人にしゃべってもらった方がいい。

だから、コミュニケーションの教科書みたいなものや、「会話のコツ」のような文脈で、「相手にたくさん話をさせましょう」とアドバイスしているのを聞くと、結局、人それぞれに合ったコミュニケーションの方法があるのにな、と思ってしまう。実際、そのポッドキャストでも、相手をしていた芸人さんはその話にいまいち納得していなくて、別の方法を提案したりしていた。結局、その場に合った、その人間に合ったコミュニケーションが、「円滑なコミュニケーション」だ。

だから、相手に喋らせる事が唯一の正解ではない。むしろそういう言説によって、自分が「喋らされている」のではないかと疑問を感じてしまう。つまり、本当は自分の話を聞きたいわけではなく、喋らせておけば気持ちよくなってくれるであろう、と思っているんじゃないか、と邪推してしまう。人間を信用していないからね。もちろん、本当にそんな意図があるかどうかはわからない。でも、そういうコミュニケーション術を知っているからこそ、そんなふうに考えてしまうことがある。つまり自分だって他人を喋らせているんだ。大して興味のない話だって質問して広げて大きめにリアクションしているんだ。

そもそも自分は、会話のような即時性のコミュニケーションが苦手なのだと思う。このように文字にして、文章で伝える方が性に合っている。誰に伝えるでもなく、ぐずぐずと文章を重ねていく。それがひとつの癒やしになっているのだと思う。

特に意味はないけど成天舞台を観に行った記録

ぽこぴーの回覧板 in 大分と観光

6月27日にぽこぴーの回覧板 in 大分へ行ってきた。前日の夜から台風の接近が予報されていて、本当に飛行機が飛ぶかどうか怪しい状態。識者によるとフライトの数時間前にならないと欠航判断が降りないらしい。おいおい、飛ぶかどうか分かんねーけどとりあえず始発電車に乗るしかねーのかよ。ケチって成田空港発にするんじゃなかった。途中で引き返す覚悟で向かうと千葉あたりで晴れてきて、台風接近とはなんだったのかって感じになってきた。とはいえ油断は出来ない。飛行機は飛んだら着陸せねばならぬ。大分の天候はどうだ。大分がダメなら飛行機は欠航だろう。

と、心配してたんだけど無事に飛行機は飛んだ。大分に到着してしまえばこっちのものだ。2時間程度のフライトで空港に到着。海が見える景色の良い空港。「大分ハローキティ空港」という愛称がついているらしい。サンリオのテーマパーク「ハーモニーランド」がある関係らしい。

www.harmonyland.jp

空港前でレンタカーを借りてまずは別府へ。回覧板が夕方から始まるのでそれまで観光するのだ。お腹も空いている。まずは別府冷麺を食べるのだ。ガイドブックに書いてあったので。別府冷麺とはなんなのか、ということなのだが

「何を持って別府冷麺というのか?」その問いに答える明確な返答はないんです。
https://beppu-tourism.com/feature/beppu_reimen/

別府市の公式観光情報が定義が無いと言っておる。別府でざっくり流行ってる食べ物という話らしい。胡月というお店でチャーシュー冷麺を頂く。うまいうまい。

www.beppu-jigoku.com

そしたら次は地獄温泉めぐりに。7箇所あるのだけど血の池地獄と海地獄の2箇所だけ。真っ赤なのと真っ青なの。行くまで全く調べてなかったけど、別に温泉入ったりしないのな。見るだけなのな。そうかそうか。まぁ2箇所でいいか(それでいいぞと大分出身の人が言っていた)。別府のエリア中で流行っている蒸しプリンを食べようと岡本屋売店に行ったのだが、流石人気店、駐車場が満車で入ることすら出来なかった。ちなみにどこへ行ってもぽこピーファンがいる。回覧板ってすごい。

蒸しプリンを諦めたあとに宿へチェックイン。客室に温泉とサウナがついてる素敵ホテル。蛇口をひねると温泉が出る。すごい。蛇口をひねって名産品が出るのは温泉地か愛媛だ。ここは愛媛ではないので温泉地だ。別府である。

別府市に移動して回覧板に参加。ぽこピーはいいぞ。ぽこぴーの回覧板はいいぞ。
www.hulu.jp

回覧板終わってすぐに別府に戻ってとり天を食べようと思ったが、営業が終わってしまっていた。21時過ぎ頃だったと思うが、地方都市は21時をすぎるとご飯を食べるところが
なくなる。24時間やってる資さんうどんで晩御飯を食べた。資さんうどんって読めなくね?
www.sukesanudon.com

宿に戻って温泉とサウナだ。サウナはヒーターにスイッチを入れてから1時間くらいで適温になるとのこと。ロウリュに使って下さいというほうじ茶が置いてあったりして気分がアガる。だがイベントが終わってご飯食べて宿に戻ってきているのでそこそこ遅い時間。しっかりサウナに入っていると深夜になってしまう。明日のホテルのチェックアウトは11時だが、できれば早めに行動して、飛行機に乗るまでに大分観光を楽しみたい。サウナを3セットで我慢してこの日は就寝。余談だが、客室についているような小さなプライベートサウナは、ドアの開け閉めでの温度低下がかなり大きくて、温度を保つのがちょっと大変だった…ような気がする。(記憶曖昧)

なんとか早めに起きて温泉に一度入ってからチェックアウト。温泉をためるのにちょっと時間がかかった。大浴場のように常に温泉を流しっぱなしにしているわけではないので、入るタイミングで温泉蛇口を捻らねばならぬ。当然、寝る前には蛇口を閉める。そして朝までには温泉が冷える。目覚めてから温泉をため直す。起床とともに温泉に入るような贅沢ができれば最高であった。

翌日6月28日。東洋軒に来た。大分の別府にある、とり天発祥の店ということだ。
www.toyoken-beppu.co.jp

地方への旅行と言えばご当地メシ。せっかくだから食べていくかと思って、朝ごはんのような気分で11時前に到着。11時からオープンのお店だったようで、開店を待つお客さんが店の周りに大勢いた。行列。タモリさんが「並んでまで食べるものなど無い」と言っていたような気がするが、旅行先ではタモリの影響力が弱い。東京にいるからね。たぶんね。概念としてのタモリはね。そんなわけで列の最後尾に並ぶことを決めた。ボードに名前書くとすでに30組ほどキューイングされている。一旦車に引っ込んであらなみマイクラ見ることにした。様々な才能がずっとマイクラしてくれて嬉しい。素晴らしい切り抜きもありがとう。

11時になると扉が開いて、店員さんが出てきた。20組ほど客が呼ばれて店内に入れると、満席なので一旦待ちたまえと。では、ということでまたクルマに戻ってやはりマイクラを見る。店内からスピーカー越しに呼べるシステムになっているようで、そのことから人気店としての歴史が窺える。第2陣がちらほらと呼び出され始めたので、クルマを降りて店前に待機し始めたらまもなく呼ばれて店内へ。開店からおおよそ45分待ちだった。2人がけのテーブルに通される。12時前にはとり天定食に辿り着いた。しっとりと柔らかくて美味しかった。とり天って基本やや細長い印象だけど何でだっけ?唐揚げ、竜田揚げ、ザンギ、とり天…鶏肉は衣をつけて揚げたらうまい。すごい。

東洋軒のあとは宇佐神宮を目指す。最近の流行りだ。スピスピ(鳴き声)。宇佐神宮は全国に4万社ある八幡宮の総本宮。神社界一大勢力の頂点というわけだ。宇佐神宮についてはだいたいこの動画で学んだ。


www.youtube.com

祭神の一柱である比売大神は正体がよく分かっておらず、「もしかすると卑弥呼が神格化された姿では?」という説もある。ただのロマンらしいけど。そういう話もウェルカムだ。そもそも神話ってそういう話だろう?本当か嘘かは正直どうでもいいんだ。そうした背景を知って楽しむ神社という歴史が好きなの。また宇佐神宮といえばの事件として奈良時代の「道鏡事件」「宇佐八幡宮神託事件」の舞台としても有名。最終的には和気清麻呂が「皇位は皇族が継ぐべき」という神託を持ち帰り、道鏡の即位は実現しなかったが…。そもそも最初の神託はなんだったん?直接確認しに行ったら「天つ日嗣は必ず皇諸を立てよ」という神託が降りたという。発端の神託なんだったんだよ。

境内は本当に神域って感じの厳かな雰囲気が漂う。ゆっくりと歩いているだけでとても良かった。 上宮へ向かう参道にある大きな鳥居の迫力。そしてその先の薄暗さも良い。森の中を進むように参道が続く。ときどきハチみたいな羽音が聞こえるのが凄く嫌だったけど…ハチきらい…。音と言えば一斉にセミ?が鳴き出すタイミングがあったりして、なんか歓迎されているような気持ちになった。スピスピ。

日本中の神社の総数が8万社くらいだという。八幡宮が4万社、半分だ!その頂点たる宇佐神宮なんだが、微妙に人が居なかった。表参道の商店街も人がまばら…。そもそも参拝客が少ないんだな。こんなに良い神社なのに。アクセスが…良くないのかも…!!!!大分は…!なんだい!温泉が無い大分には興味が無いっていうのかい!!!!

滋賀島根旅行 5日目

 4日目。ただ帰るだけの日。ホテルに朝食がついていたので食べる。しかし朝食を食べないことが日々の規則になっているので、追ってお腹から苦情が来る気がする。でも無料でついている朝食を食べないなんてとんでもない!というメッセージが頭の中に流れるので、ビュッフェ形式の朝食をほんの少しずつ取って食べた。

 チェックアウトしてクルマに向かうと、フロントに虫がびっしりでめちゃキモな状態だった。昨夜は暗くてわかりにくくてさぁ…コーティングはかかってるけど…。予感はあった。夜、山中、高速道路、これらの条件から必然的に導かれる状態ではある。さっと撫でて落とせるものは落とし、最寄りのオートバックスへ行く。虫取りクリーナー、バグリムーバー、インセクトリムーバーとかいう名前で売ってるアイテムを買ってお掃除。旅行先でカー用品買うことになるとは。

 そこからはただただ高速を進む。往復1500kmのすごいドライブ旅行だった。旅行良いよね。インターネットでいくらでも動画や写真が観られるこの時代に、わざわざお金と時間を掛けてその場に行くという行為。コスパが悪いと訴える人々もいる。綺麗な景色、なんの生産性もないもんね。とんでもないインスピレーションが即座に生まれるわけでもないし。でもそういう無駄そうな物を楽しめたりするのが豊かさなような気がするよ。目的地だけじゃなくてその過程、旅行を計画する行為からしてエンタメだしね。計画通り行かないことすらエンタメ。ネガティブな発見、自分自身の精神的な弱さ、失敗や疲労だってそれに気づいて心が動く。心が動けば感動の体験なのよ。

 自宅まであと100kmというところで何気なくオイルのチェックをしたらスッカラカンだった。残り10%くらい。オイル燃やしすぎだよ君…。もう少し残ってる想定だったよ。チェックランプに怯えながら自宅まで戻ることになんとか成功。ショップに行くまでまた走らにゃならんのでドキドキは続くが…。帰ってきて荷物や写真の整理して旅行おしまい。お土産いっぱい買ったけど、いったい誰にどのタイミングで渡すんだ。結局自分で食べちゃったりするかもしれない。次はどこに行こう。高知が気になる。



滋賀島根旅行 4日目

 4日目。酔って寝たので一気に朝。昨日までの寝床が違う感覚すらすっ飛ばして朝。アラーム止めて二度寝しようとしたところでホテルであることを思い出す。朝早く行動を始めて午前中の出雲大社を楽しむプランが頭の片隅にあったが、酒飲んだらダメだろうなって予想した通りになる。可能性は低かったし、そもそも実行する意思も無かった。風呂に入って移動開始だ。

 松江駅近くのホテルを出て出雲大社に向かう道のりは、基本的に宍道湖沿いの道。天気良し。つまり最高ドライブ。滋賀の琵琶湖といい、今回の旅行は水際ばかりだ。水際の人生。見える景色は素敵ですよ。

 昼前に出雲大社に到着。一番近くの大駐車場にしばらく並んで駐車。手前の交差点でうまくクルマを入れられず、変なとこで停車させてしまって気まずい思いをした。

 というわけで出雲大社観光スタートだ。神社への参拝は午前中が推奨されている。ギリギリ午前中に滑り込んんだのでヨシ。といっても神社お参りのルールって全部お気持ちだから大丈夫。鳥居をくぐる前にお辞儀。鳥居は真ん中を避けて端をくぐれ、右側を歩くときは右足から鳥居をくぐる。左側を歩くときは左足からくぐる。いいんじゃないですか。細かい所作とかはね。敬意があればそれで良いんじゃないでしょうか。個人の見解です。怒られてもおれはしらないよ。



 駐車場からすぐにたどり着くのが、神楽殿。出雲大社のアイコンたる「大注連縄」が懸けられている。大迫力の大注連縄。スゴイ。でも本殿にあるんじゃないんだ、という発見も。神楽殿が何なのかを後から調べたら、出雲大社教の神殿とのことらしい。出雲大社教(いづもおおやしろきょう)!?

 出雲大社が神社本庁(神社神道)に所属するのに対し、出雲大社教は神社本庁(神社神道)には所属していない。法的に言うと、宗教法人出雲大社が宗教法人神社本庁(神社神道)被包括宗教法人であるのに対し、宗教法人出雲大社教は宗教法人神社本庁の被包括宗教法人ではなく、教派神道に属する単立宗教法人となっている。


 明治時代に、日本の神道諸派を糾合して国家(国家神道)における宗教行政を定めるために設立された神道事務局において、出雲大社系の神官(「出雲派」、または「大社派」)が伊勢神宮系の神官(「伊勢派」、または「神宮派」)と対立した結果、伊勢派が主流を占める国家神道から出雲派が独立する形で設立された物である。宗教としては教派神道に分類される。


 明治13年に東京都日比谷の神道事務局に設けられた神宮遥拝所において、神造化三神(天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神)および天照大神の四柱を祀ると決定されたことに対して、出雲派は大国主神も祀るべきだと主張し、伊勢派との間で大きな論争になったが、伊勢派が明治天皇の支持を得たこともあって、出雲派は敗北し、大国主神は祀られないことになった(明治13年の祭神論争)。さらに、明治15年1月に明治政府が布告した「神官教導職分離令」によって、神社に奉仕する神官と布教を行う教導職が分離され、これによって出雲大社に勤務する神官が国家とは別に独自に出雲信仰の布教を行うことが禁止された。そのため、当時の出雲派(千家)のトップである千家尊福は、出雲大社大宮司を辞職して自らが教団の開祖となり、信仰組織を出雲大社本体および国家神道から分離させる形で明治15年に設立した。出雲大社教は昭和26年に出雲大社と統合されたが、その後も法人としては出雲大社教と出雲大社は別団体となっている。


wikipedia:出雲大社教

 これは面白い。出雲大社教とは?というところからちょっと調べたら、明治時代の伊勢派と出雲派との祭神論争の話が出てきて、アマテラスとオオクニヌシの話にも及んできた。人間の意思が複雑に絡んでいることを感じる。現代の我々は「縁結びの御利益が〜」とか「巨大注連縄大迫力〜」とかお気楽な観光気分であるが、古来からの信仰厚き人々の歴史が見えた。そりゃ鳥居のくぐり方から参道の歩き方、「二礼四拍手一礼」の独自ルールだったり、古きしきたりを守りたい熱心な人がいるのも不自然ではない。

きみはポケモンすぎやしないか

 が、ワタクシはそのへんは無頓着なので、場所や人々、神様への敬意の気持ちは持ちつつお気楽に観光させて貰うのである。出雲大社内をぐるっと一周回った後、表参道にあたる神門通りに出ていく。出雲そばを食べるのだ!いくつかの店を下調べしておいたが、ちょうどお昼時ということもあってお店の前で並んでいる店も多い。散歩がてら宇迦橋の大鳥居という一の鳥居まで歩いていき、折り返し戻る途中で一番近いお店に入ってみる。

www.izumo-soba.jp

宇迦橋の大鳥

 日本三大そば。来ました。日本三大。岩手のわんこそば、長野の戸隠そば、そして島根の出雲そば、ということらしい。日本中にローカルそばいっっっっっっっぱいあるんだけど、誰が決めたのかな。Geminiくんに拠れば誰が決めたとかは無いんだけど、昭和中期(1950〜1970年代)以降の観光ブーム期ころから認知されるようになったということだ。なるほど岩手、長野、島根とまぁまぁバランスよく配置されているではないか。観光的動機から作られたキャッチコピーなのかもしれない。蕎麦なんてどこで食べてもどこのを食べても美味い。出雲そばも勿論美味かった。

 適当にお土産を手に入れ、スタバで出雲大社店限定のマグカップを手に入れて、次の目的地へ移動。稲佐の浜。ちなみに出雲大社全力参拝勢は、先にこちらへ来る。そして砂浜の砂を貰って、出雲大社境内にある素鵞社(そがのやしろ)へ持っていく。ここに置いてあるご加護のある砂と交換するのだ。甲子園みたいなものか。こういう手順も何もかも、いつからどんな風に始まったのか知りたいんだけど、インターネットはあまり教えてくれない。でもそういう歴史に興味を持つのって、現地から帰ってきてこうやって振り返ってるときなんだよな。インターネットで調べる他無い。あとはなんか本とか読めば良いのかな。そこまで強い気持ちは無いな。素鵞社の御祭神はスサノオ。昨日お世話になりましたね。

 稲佐の浜を出たら出雲日御碕灯台へ。昨日の松江のお姉さんに教えて貰った観光スポット。下調べはしてあったけど、お姉さんが教えてくれたので行くことに。どんなお導きよりお姉さんの一言がわたしの道を決める。生きてる人間が何より偉い。ホラー映画を見て生を実感する友人の金言だ。
www.kankou-shimane.com

 さすがオススメだけあって景色が良くて気持ちの良い場所だった。灯台にも登った。おじさんたちがヒィヒィ言いながら急勾配を登ってた。あまりにもしんどそうで、登るってことは下りもあるんだけど大丈夫かって心配になった。


出雲日御碕灯台(いずもひのみさき) | 「灯台のことなら」 公益社団法人 燈光会

世界の灯台100選にも選ばれた日本で一番背の高い石積みの歴史的灯台です。

「世界の灯台100選」!!また!!!そういう!!!なぜ人は三大とか100選とかリストを作りたがるのか!!!!!人間の本能なのか。好きなものを並べてリストにしたい、順番を決めたい、ティア表を作りたい、打順を組みたい、そういう人間のリスト化欲求について名前をつけても良いかもしれない。ところで世界の灯台100選ってどこで100選見れるんですか。探しても出てこないのはなんで。IALAって団体が100選したみたいなんだけど、そのサイトにも無い。なんなんだよ。なんでインターネットに記録がないんだよ。1998年の情報くらい出てこいよ。


 夕方17時頃に灯台を出発。ここからは帰宅ドライブの始まり。東京に戻るために一旦滋賀まで戻る。ちょうど真ん中なので。昨日酔っ払いながら草津に宿を取った。温泉地じゃない方の草津。5時間近く走ってホテルに到着。ホテル内のWi-Fiがインターネットに繋がりにくい。パスワードを正しく入力しても通らない。ロビーのある階で繋がったけど、自分の部屋では繋がらない。もう寝るしかない。4日目終わり。

滋賀島根旅行 3日目

 3日目。前日はあんまり眠れなかったし、大津市内を2万歩以上歩いて疲れて朝までぐっすりかなと思ったけどそんな事はなかった。寝床が違うというのはかなり違和感らしい。やはり明け方に目が覚めり、再度眠れずグズグズ布団の中でしているうちにすっかり明るくなる。不思議なものでそのタイミングで眠りに落ちる…が、アラームが鳴ってスッキリしない朝。とはいえチェックアウトという締切を原動力にシャワーを浴びて出発の支度を整える。

 宿に到着するとカバンの中のものを一度出すのだが、再度詰め込むのはどうしてもパズルになる。順番が入れ替わっていたり、荷物が増えていたり。2泊3日くらいになってくるとバックパックはパンパンなので、慎重に荷物を詰め直す。できれば身軽に旅行したい。荷物を減らしたい。着替えが減らせる気がする。下着くらいは持ってくるとして、例えばその他の着替えを一切持たない旅はどうだろう。今ぐらいの季節なら着替えなしでも行けそうだ。ちなみにパンツはそうした。どうしても着替えたければユニクロでなくても、ファミマがあれば服は揃う。ファミマの服はむしろ良い。帰りの荷物が肥大するのは仕方ないか。捨てるか。身軽さを手に入れるために捨てられるか?「何かを得ると何かを失う、そういうものだから」

www.youtube.com

 チェックアウトしたら島根に向かう。カーナビによれば4時間ほどの道のり。休憩入れながら6時間って感じかしら。楽勝。この長時間運転楽しいのよね。ただ流してるのも楽しいし、流れ意識して追い越しするのも楽しいし、追い越し車線で速度気にして走るのも楽しい。とにかく変化はいくらでもつけられる上、運転して楽しいクルマなんだコイツは。ビジュも良いぞ。燃費だけが恐ろしく悪い。ハイオクがぶ飲みである事はもちろんオイルも燃やす。このホルムズ海峡閉鎖の危機に何してるんだおれは。自分の欲望だけに我儘な世界の敵なのかもしれない。

 さて島根県は熊野大社に到着。旅行雑誌でみた「縁結びの御櫛」が欲しくてお参りに。高速を降りてから神社に向かうまでの道が走って楽しく、また新緑の綺麗な良い所だった。昼過ぎに到着して、参拝者はまばら。静かで心地よい場所だった。主祭神はスサノオ。縁結びにご利益があるというスサノオ。日本神話で結婚とか夫婦関係とかそういうエピソードがあるだけで縁結びパワーがあるというのはなんか安直であるなと思う。ヤマタノオロチを倒してクシナダを娶ったスサノオ。クシナダは櫛にされちゃったぞ。ダジャレか。どっちが先のダジャレだったんだろ。櫛にする結果ありきのネーミングか。ネーミングからの櫛への変身か。神話は理屈が曖昧で楽しい。それが人間ってものだ。そしてクシナダ由来であろう「縁結びの御櫛」を手に入れた。お土産用にたくさん手に入れた。たくさん妻を娶りたい。

松江観光協会 - 観光スポット|スポット情報

赤い橋、新緑、青い空。素晴らしい。

 熊野大社を後にし、次はサウナへ。宍道湖を眺めつつサウナ&外気浴できる最高ロケーションのサウナ。旅先のサウナ最高なんだから。

suomi.blue

のんびりと過ごしているとちょうど夕陽が沈むタイミング。素晴らしい。

そのあとは松江の友人と会って美味い飯と酒、そしてお姉さんもあってこの日おしまい。素晴らしい3日目。明日は出雲大社行く。

滋賀島根旅行 1-2日目

 ゴールデンウィーク明けに連休ができたので遠出することにした。カレンダー通りに動くとは限らないワタクシの予定。急に仕事がなくなったりもする。臨機応変に対応することが肝要である。というわけでやりたいことリストの中から出雲大社に行くことに決めた。車で長距離移動することにしたのだが、さすがに1日で一気に移動するのは大変すぎる。滋賀に寄って観光し、そこから島根を目指すことにした。

 1日目は仕事を終えて、夕方に出発。24時前に大津のホテルに着くように移動した。この日の夜は寝るだけであるので、値段の安いカプセルホテルで充分。明日から本番ということで就寝…。

 カプセルホテルは当然のように眠れないので浅い眠りを繰り返しながら朝。8時半にシャワー浴びて着替えてチェックアウト。クルマに戻って大きな荷物は一旦下ろして必要なものだけまとめる。ホテルに忘れ物した。急いで戻ってマットレスの間か?とひっくり返して確認したが、マットレスがカビてる事しか発見できなかった。忘れ物はポケットにあった。見つかったなら問題ない。

 いや、カビたマットは良くない。WEBページのビジュは良かったのだが、細かいところが残念。しかし値段相応ともいえるし、眠れれば問題はない…。ただ深夜にチェックインしてきて、しばらくカプセル内で喋ってたクソ客だけは許さん!たぶん配信者。ロビーに行けよ非常識な…でも配信者って非常識だから面白いのよな。だから見てるだけで良い。リアルで関わると不幸になる。個人の感想であり強い偏見です。

 では2日目の行動を始める!

otsu.or.jp

 大津観光とはすなわち成瀬あかりの聖地巡礼だ。というわけでゆったり散歩しつつ、まずは膳所に向かう。駅から歩いて琵琶湖へ。決して爽やかとは言い難い独特の香りが近づいてくる。街を抜けて視界からどんどん障害物が無くなって一気に開ける。琵琶湖だ。一年ぶり2回目。この日は天気が良くて水辺を歩いているだけで気持ちが良かった。最近手に入れたSIGMA fp で写真を撮りまくる。設定を変えながらじっくり撮ったり、記録用にさっくり撮ったり。あとInsta360のGO UltraでPOV撮影もしてみている。これ撮った後どうすんだろ。Vlog作って遊ぶ…という想像はするけども、未だ嘗てそれをした事は無い。撮るのが楽しいんでそれで良いんですよ。また、カメラを持って歩くと、景色をよく観察するようになるような気がする。陰影の大きいところとか、ちょっとした隙間、仄暗い場所、なにか物語が潜んでいそうなところが良い。マダミスに使えそうだし。作る可能性なんて極小なんだけど。えっ、木を見て森を見ず?そうかもしれません。



 琵琶湖沿いをまったり歩いて最初に辿り着いたのはOh! Me 大津テラス。2階のTSUTAYAに成瀬あかりグッズがあるらしい。行ってみるとしっかりと宮島未奈さんのコーナーが!成瀬あかりシリーズ各巻のスタンドに先生のサインが!サイン会が何度も行われていることが分かる。成瀬あかりにもっと早く出会っていたら!!!!コーナーには勿論平安部や婚活マエストロもあった。そして成駆のサイン本が売られているではないか!やったぜ。フレンドマートのエプロン姿の成瀬缶バッチ、島崎のクリアポーチと共に購入。もちろん写真も大量に撮影。ありがたやありがたや。タイミングの遅い読者にもこのようなコーナーを維持してくれてありがとう。

 TSUTAYAで買い物を終えたら1階の「お客様の声」を模した「読者様の声」を見に行く。エプロン姿の成瀬等身大パネルに宮島先生のサイン入り。直近のメッセージも大量にあって、成瀬あかりファンが連日訪れていることが分かる。おれも先生へ感謝のメッセージ書いた!!!

 というわけでまず最初の目標であるOh! Me 大津テラス終わり。次はときめき坂へ向かう。

 そんな話をしているうちに、ときめき坂の終点となる交差点へたどり着いた。馬場公園の柵のそばに、膳所駅前にあったのと同じときめき坂の地名碑が立っている。
「ここがときめき坂の終点だ」
 馬場公園では子どもたちが歓声を上げて駆け回っていた。


宮島未奈. 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫) (「成瀬」シリーズ) (p. 205). (Function). Kindle Edition.

 終点側から膳所駅に向かうので、まずは馬場公園で写真を撮る。正式には馬場児童公園という名前のようだ。中央に半球状の青い遊具。挿絵に載っていたこの遊具はコンクリむき出しだったが、「成駆」では改装されている。

 ときめき坂を下っていくと、改装された馬場公園が現れた。外柵に沿う形でベンチがつくられ、地面のタイルは張り替えられている。
「え、めっちゃきれいになってる」
思わず独り言が出た。ただの灰色だった山型のすべり台は青くペイントされ、雰囲気が変わっている。トンネル状の遊具は撤去されてしまったが、成瀬と漫才を練習していた石のステージは残っていた。


宮島未奈. 成瀬は都を駆け抜ける

 水中をイメージしたのだろうか、様々な生き物が描かれている。クジラやイカ、タコ、クラゲ、エイ…海洋生物ばっかりじゃねーか!琵琶湖の生き物であれと思うのは大人の不自由な発想であると思う。ブランコの方には子供連れの親子が。そちらの方にあるブランコに乗ったりしたかったけど、地元の人々の日常を脅かしてはならない。コンテンツに失礼のない品性のあるオタクであれ。おれはクールに馬場公園を去った。

「そこを曲がったところにある『よりみちぱん』の塩パンがおいしいですよ」
 島崎が言う。大津市は全国の都道府県庁所在地と政令指定都市の中で、家計におけるパンの購入額が一位である。しかし成瀬はご飯派なので、パンはあまり食べないらしい。
 ときめき坂が終わりに差し掛かり、平坦になったところに美容プラージュがある。
「大貫に教えてもらったが、予約なしで散髪できるので便利だ」


宮島未奈. 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫) (「成瀬」シリーズ) (p. 204). (Function). Kindle Edition.

 というわけでときめき坂を更に行く。プラージュで髪を切ったりはしないので、馬場公園を出てすぐのファミリーマートへ。レジ前に成瀬あかりコーナーを発見。ここにも先生のサインが。写真を撮り、飲み物を買って店を出る。店の外にも宣伝のポスターがあった。自分の他にもそんな店の広告すら撮影している人がいて、まだまだ成瀬あかりパワー健在である。

 さらに進んで次はよりみちぱんだ。ときめき坂を少し曲がったところにあるまさに「寄り道」な位置にある可愛いパン屋さん。お客さんの出入りが多く、地元の人なのか観光客なのかは判別がつかないが、とにかく人気の場所であるようだ。朝ごはんを食べていないので塩パンの他、いくつか購入して店をあとにする。

 引き続き駅に向かって行くと現れる成瀬の看板。「ここが、私のパトロールしているときめき商店街だ」びわ湖大津観光大使の衣装を纏った堂々たる成瀬あかりの大きなイラスト。素晴らしい。グーグルマップにも載っている。そのグーグルマップ、24年11月時点のストリートビューだと、両隣の看板が空き枠となっているのだが、現在はしっかり埋まっていた。

 ミシガンとシエリアシティ大津におの浜。いずれも成瀬あかりの物語に登場する舞台だ。「この先の、分譲マンションがシエリアシティ大津におの浜だ」「今日は、絶好のクルーズ日和だ。レッツゴーミシガン!」口調もワードもしっかり寄せて成瀬あかり人気にあやかる。M-1チャンピオンたくろうの漫才に出てきた企業がこぞってたくろうにCM案件を投げるが如く。人気者にはあやかろう。人気者の方から触れてきたのだから、その手はしっかりと握るべきなのだ。

 膳所駅にたどり着くとマンホールの蓋になっている成瀬が見られる。ちょうど昼時で太陽が高く、影の入らない成瀬が撮れた。有識者はこのマンホールの蓋と影の角度で時間を知ることが出来るという。蓋の設置は26年1月。当然外に設置されているので多少の汚れがあるものの、これだけ綺麗なのは定期的に清掃されているからだろうか。ありがとう大津市。


www.youtube.com

 さらにJR膳所駅に行くとWelcome看板なるものが。デカい。そしておれの大好きな島崎もいる。ありがとう。


 「世界から膳所へ!」と物語中の「膳所から世界へ」を逆にして、世界から膳所にやってきた人々を迎えるというわけだ。成瀬シリーズって翻訳あるのかな…と調べたら中国語と韓国語に翻訳されているようだ。日本人以外の感覚では成瀬あかりがどのように受け止められているのか。アジア圏以外ではどうだろうか。世界に届け成瀬あかり。写真撮影を終えたらJRを出て京阪膳所駅へ。次の目的地はびわ湖浜大津駅。向かい側に「響け!ユーフォニアム」のラッピング電車が到着。成瀬もラッピング電車やってたし、京阪電車さんはこの手の企画に積極的のようだ。同時にこちらの電車も到着して乗り込む。

 びわ湖浜大津駅を降りて大津港!さぁミシガンクルーズだ。レッツゴーミシガン。予約も出来るのだけど、手前の予定がどうなるか読めなかったので当日券にて。13時発の90分間クルーズ。無事当日券を手に入れて、出発の時間までそこらをウロウロ。当然のように成瀬あかりの展示があって宮島先生のサインもあったので写真に収める。大津市は成瀬あかりを市長にでもした方がいいんじゃないだろうか。いや成瀬あかりスポットを巡っているので当然行く先々に成瀬あかりがいるのは当然なのだ。当然か?


 そして出航するミシガン。そこからのクルーズは本当に良かった。ナメてた。湖を遊覧するだけじゃんって。それがこんなに素晴らしいとは。程よく暖かい天気に、気持ちの良い風。一方に広がる湖面、一方には市街地と比叡山と景色も良い。穏やかに景色を眺める贅沢な時間。これはいいぞ。景色の良さで心が穏やかになるのは大人になって良かったことだ。子供の自分は活動的なこと、刺激の強い体験が好きだった。遊覧船なんて穏やかイベントは退屈と感じたことだろう。3階で琵琶湖案内を聞いたあとは、この穏やかさが心地よくて、ショー観覧はせずに4階のスカイデッキで静かな時間を過ごした。

 ミシガンを降りたら昼ごはんを食べに行く。結構歩いたのでよりみちぱんは消化した。勿論食べに行くのは湖の駅 浜大津 フードコート おいしやの近江牛コロッケ定食だ。

「わたしのおすすめは近江牛コロッケ定食だ」
 近江牛コロッケ定食という響きだけでご飯一杯はいけそうだ。出てきたのはご飯、漬け物、味噌汁、コロッケ、だし巻き玉子、きんぴらごぼうという百点満点の内容だった。
「中橋も食べていけばよかったのに、気の毒だったな」
 俺も結希人を帰らせたことが申し訳なくなるぐらい、近江牛コロッケがうまかった。サクサクの衣に、ほくほくの中身が最高にマッチしている。さっきは腹が減って余計にイライラしていたのだ。あいつもそのへんでうまいものを食べていたらいいなと思う。
 結果、俺はご飯を大盛り四杯、成瀬さんは二杯たいらげて店を出た。


宮島未奈. 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫) (「成瀬」シリーズ) (p. 157). (Function). Kindle Edition.

 時間が15時近かったので客が誰もいない。ひとり黙々とコロッケ定食を食べた。あとからもう一人だけ入ってきた男性も同じくコロッケ定食を注文していた。きっと成瀬の民だ。フードコートって言うから複数店舗があって、でもテーブルとかは共有で…っていう形式を想像してたんだけど、1店舗しかないフードコートだっていいじゃないか。

フードコート(Food Court)は、隣接する多様な飲食店のブース及びセルフサービス形式の食事のための屋台共有スペースを提供する屋内型広場である。フードコートは1980年代にアメリカ合衆国内で、ショッピングモール及び空港内に普及した。英語で「コート」とは柵で囲んだ四角い庭を指す。

wikipedia:フードコート

 ご飯を食べ終わって16時前。本当はここで成瀬ツアーを終えて、京都のPOPIYAにいってぽんぽこさんのソフビを手に入れる計画があったのだが、売り切れとの情報だったので断念。予定してなかったけど引き続き成瀬ツアーで近江神宮に行くか…!と思ったものの、お守りの授与所の受付が16時半とのことでこれも断念。結局お土産を手に入れることにして一旦クルマまで戻ることに。駅近くの駐車場までふらふら歩いていたら商店街の中の本屋の店先に宮島先生のサインが。おいおい!油断できないな!

taneya.jp
 お土産を買いにLAGO大津へ。なんかオシャレな施設だなと思ってチェックしていたのだけど、よくよく確認してみたら「たねや」という菓子屋の店舗のようだ。なるほどなるほど、福島の三万石のような存在なのかな。そのときはただのお土産を買う店だったけど、帰ってきて「成駆」をパラパラめくっていたら、吉嶺さんが島崎にたねやのお菓子を食べさせてた。

 吉嶺さんは、近くに住む弁護士でときめき夏祭りの実行委員長を務めている。年齢不詳の童顔は相変わらずで、グレーのカーディガンを羽織っていると男子高校生みたいだ。
「はい。近くに来たからちょっと寄ってみたんです」
「そうなんだ!たねやのお菓子をもらったのがあるからさ。よかったら食べて行ってよ」


宮島未奈. 成瀬は都を駆け抜ける

 手塚ゾーンかよ。なんでもかんでも成瀬につながる。

 カフェが併設してあって、コーヒーを注文して水辺を眺めながら一息つく。コーヒーはしっかりビター。お菓子と一緒に食べるとちょうど良さそう。自分で食べる用のちょっとしたお菓子と、友達用のお土産を買って宿に向かうことにした。

 昨日のカプセルホテルからの今日は古い町家を改修したという宿。とんでもなく雰囲気が良くて最高だった。もちろん写真を撮る。ずっと写真撮ってる。整理が大変…かどうかは分からない。撮ること自体が楽しいので。JPG+DNGにしてるけど現像作業なんてやるわけないだろ!重たいデータをこの世界に生み出してストレージを無駄に消費するんだ。価値?生産性?効率?うるさい!今、おれの心が動いていることが最も価値のあることなんだよ!!!

 宿に荷物を下ろしたら、琵琶湖疏水を見に行く。宿から近かった。だいぶ暗くなってきているが、またそれも良し。ちなみに琵琶湖疏水船に乗ると言う成瀬あかりツアーもあるのだが、かなり人気のアクティビティらしく、直前では予約が取れなかった。またいつかチャレンジしたい。


 暗闇で楽しげに写真を撮るおれは大変に怪しい存在であっただろう。琵琶湖疏水で散々写真を撮った後、晩御飯を求めて、大津の街中をさらに歩く。暗くなって雰囲気がずっと増した様子も良く写真撮影が捗る。夜の撮影って楽しいかもしれない。

 ところで、肝心の晩御飯なのだが、店がほとんど空いてなくてかなり苦戦した。17時位で閉まるお店が多く、深夜まで人間が動いている都会との差を感じた。居酒屋やスナックは空いているようなのだが、なんとなく1人で入りづらい。1人で入りづらい、と避け続けていたのだが、先日おれは入りにくいカレー屋にも突入したじゃないか、誰がお前のことを気にする?馬鹿にする?それが効くメンタルか?そうだ無敵だ、旅の恥はかき捨て、と心を幾重にも武装して、最終的に近江牛が食べれる店に入った。当然のように、店内は2人以上のグループが楽しく食事中。隣のテーブルは同僚なのか二人組の女性が座っており、一人現れたおかしな人間を恐れたことだろう。ははは、すまないね。

 しかし一人居酒屋って注文の量が難しいよな。近江牛の三種盛りとか頼んだけど、本来2人以上で少しずつ食べるやつよこれ。肉メニュー3つと、お酒を2杯注文して、お腹いっぱい。良い夕食でしたが、食事は2人以上いた方が色んな種類が食べれていい。それはそう。宿に戻って2日目終了。

2026/05/04

思い立って入りにくい店に入ってみる。自宅近くのカレー屋。何年越しのチャレンジだ。カウンター越しに店員とコミュニケーションするタイプの店が怖い。関係性の出来上がった常連の中に入るのが怖い。この店が果たしてそうなのかはわからない。しかし、カウンターしかないことが外から見えるこの店はそうである可能性が高い。でもなんか今朝急に行ける気がした。連休の力か。何か新しい体験をしたい気分。新しい体験の積み重ね。それが生活を豊かにする。おれは入りにくいこの店に行くことにした。お腹も空いてる。

店の前に行くと中から二人のマダムが退店するところだった。特に理由はないが、そのマダムたちとすれ違いに入るのをキャンセルするために、一度店を通り過ぎた。通り過ぎたは良いが戻って店に入らねばならぬ。少し歩いて角を曲がり、携帯を確認するフリをして立ち止まる。退店したマダムたちが店の前にまだうろついていて戻れない。おれは諦めて何の用も無くダイソーに入った。

ただ店の中を散歩して退店するとカレー屋までの道のりはグリーンフラッグ。そのまま店に入る。席を促されて一番上の看板メニューであろうキーマカレーを注文。スムーズに携帯へ意識を向けて店員からのコミュニケーションを拒否するサインだ。店内は昼時だったがちょうど人が入れ替わり、客が自分ともう一人の状態だった。そして店員がその一人とおしゃべりを始めた。やはり店員と会話するタイプの店だった。まあ良いんだけど。ただ飲食の同業者っぽくてそういう繋がりで知り合いなのかもしれない。 その客が退店してから自分に話しかけるような展開も無かった。被害妄想すぎたのかもしれない。客がどんどん入れ替わって注文が入るので、昼時はお喋りしてる暇なんてないのかもしれぬ。