バットマン・ビギンズ/監督:クリストファー・ノーラン

バットマン ビギンズ [DVD]

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 ダークナイトを観てからというもの、バットマンというタイトルのイメージがガラリと変わった。そのクリストファー・ノーラン版のバットマンのスタートとなるのが本作ビギンズ。本作でもダークナイトで表現されていたような、あくまで「リアル」な範囲で戦うヒーローが描かれてる。

長引く不況で貧困に喘ぐ大都市ゴッサム・シティ。そこの大富豪の一人息子ブルース・ウェインは、ある日、目の前で追剥に両親を殺害されてしまう。十数年後、成長したブルースは両親を殺した犯人が裁判を終えた直後に殺害される現場を目撃。復讐、自分への罪悪感、悪とは何か、正義とは何かといった葛藤に悩まされる。ゴッサム・シティの治安は悪化する一方、青年となった彼はあてのない放浪の旅の果てに、ヒマラヤの奥地で影の同盟という謎の組織と接触する。そして、汚職と腐敗や犯罪が蔓延するゴッサム・シティに舞い戻った彼は、執事のアルフレッド、応用科学部に左遷させられたフォックスの協力を得て、幼い自分が恐怖を感じた体験を基に、ある計画を実行し始める。しかし、その事が彼を待ち受ける過酷な現実の始まりとなるのであった。
(wikipediaより)

 ブルースがバットマンとして戦うことになった過程を知ってバットマンのイメージがちょっとまた変わった。なんだこれ「金持ちの道楽」なのね、という。

 確かにブルースは両親を殺された、という悪を強く憎む事になった背景はあるものの、結局金が無けりゃなんの行動も取れないじゃないか、という印象を端々から受ける。思想やポリシーにもややブレが見られるし(殺さない事とか)、どこか自己満足的なヒーローに見えてしまうのだ。

 うーむ、ダークナイトだけ見ておけば良かったかな。バットマンの事は分かったけど、ちょっと印象が悪くなっちゃったぞ。