僕たちの好きだった革命/演出:鴻上尚史

 あくまで場違い感を主張し続ける中村雅俊片瀬那奈の高校生らしさ、周りを固める味のある教師陣、等々キャストの魅力がまず凄い。特に主演の中村さんが一度アジテーションに入ると、強くアクセントの聞いた語りがそれだけ舞台を支配してしまう。
 「学生運動をしていた頃の学生が、今の学生を観たらなんて思うか…」なんていうifを実現したこの作品。最初この設定を知ったとき「また昔は良かったシリーズか」と思ったが、良い意味で裏切られることになった。無感動無関心な若者を少しずつ描きながら、しかしやはり熱い気持ちを持った若者を描く。ただ安易に時代を否定することもなく、その時代を生きている人々を描き、見る人々に考えさせる、そんな舞台だったように思う。大人と若者、どちらの側にも立ってみられる物語がとても良かった。ラストに鴻上さんがどのような形で彼等を肯定するのかに注目だ。
 ラストシーンでのビートルズのくだりが非常にうまい。それまでの伏線が十分に生きるビートルズというキーワード。上手すぎる鴻上尚史

どうしてそんなに頑張るのか - 未来を信じているからだ

単純なようで難しい一言。

 ちなみに今回は森田彩華と小野川晶がすんごい可愛かった。制服着て舞台上でクルクル廻るもんだから太ももが露わになって困る。…むしゃぶりつくぞ!あとスカートの下に余計なもの穿くな!