- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/08/05
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クリント・イーストウッド集中視聴中。1986年に公開された映画。後半パートで1983年に起きたグレナダ侵攻作戦を描く。
前半部分は復隊したハイウェイ軍曹(クリント・イーストウッド)が、自分達の頃と比べてあまりにも変わってしまった、ヘタれた海兵隊隊員を鍛え直す描写が続く。始めや抵抗していたものの、自らの成長や厳しさの中にある愛情を感じたり、また鬼のようだと思われていた軍曹にも脆い部分があることに気付いたりしながら隊の技術と団結力は高まっていく…そんな全く良くありそうな話。フルメタル・ジャケットと違うのは、ハイウェイ軍曹が持つ弱さが描かれることによって人間的な暖かみが随所に現れることだろう。
しかしグレナダに出た後半パートはちょっと疑問の多い構成に。実戦、初めて殺す敵兵、初めて仲間の死を目の当たりにする戦争という現実…というのをベースにそれらを乗り越えて軍兵としての最終訓練を完了する…みたいな話ではあると思うのだけど、どうにも盛り上がりに欠ける。
先日父親達の星条旗を観ただけに、戦争に対するスタンスが全く違う、同じ監督の作品に非常に戸惑った。