君に届け第4巻:恋愛に流れちゃうのは少し勿体無いな…

 

君に届け 4 (マーガレットコミックス)

君に届け 4 (マーガレットコミックス)

 

 久しぶりの個人的ヒット少女漫画「君に届け」。これまでのストーリーは友情を核にして展開していたのだけれど、この4巻は友情色はやや薄め。風早を狙うくるみが、貞子を出し抜こうとする駆け引きが4巻のメインになっている。駆け引きといってもくるみの独り相撲の上、貞子にとっては良い方向に流れちゃったりしてやぶへびなくるみ乙。

 でも正直普通の少女漫画な感じも。恋愛が核になりやすい少女漫画の中にあって、友情モノという新鮮さが良かったところもあるので、ちょっと残念、既刊と比べて物足りない感がある。今回の話のオチもちょっと??ってな感じだったし。読解力が足りないだけか?とにかくすっきりしなかったので。

 しかし今回一番おいしいのは龍だろうねぇ…「内緒な」と断って「千鶴一筋」とさらりと告白しちゃうあたりがシビれるぜ。あんな風にさらりと格好良く口に出せる男になりたいモンです。

 珍しく漫画雑誌をいくつか買ったのだけれど、別冊マーガレットも買ってみた。表紙だったので。今月号(6月号)は、前半が吉田と矢野が貞子の家に来る友情モノで満足、後半は恋愛もの。意外と後半パートも楽しかったので、これはおk。あれだ、貞子に恋愛でモヤモヤされるのは正直退屈。この感情は恋愛感情かどうかとかナントカとか、お前は一昔前のアンドロイドか!でも風早が、貞子との関係でいろんな表情を見せてくれるのは楽しい。男女問わず誰にでも爽やか優しい男の子が、特別な人を見つけて戸惑っているというか、もがいているというか。恥ずかしい感じが素敵だねぇ…。こっちも一昔前のナントカっぽいけど、こっちはまだまだイケる。

 「高校デビュー」も面白かった。コミック買ってこよう。