ハミルトンの活躍とアロンソ

 再びルイス・ハミルトンのポール・トゥ・ウィン。やはり予選がモノを言う。仮にトップ集団の中で順位を上げるとすればスタート直後の第1コーナーというのは、現在のF1を攻略する上での定石。アロンソ自身のコメントで、それが出来なかったとあるので結局2位に終わることに。
 アロンソ…めっちゃくちゃに悔しいんだろうなぁ。フェアな戦いができたよ!みたいなことを冷静にコメントしているけれど、第2スティントでサイドバイサイドになったときにハミルトンからプレッシャーをかけられて抜けなくて、ホームストレートに戻ってきたときになんかひどく興奮してたもんなぁ…。記事に載ってる写真だって、二人の表情にもハッキリと差があるし。年下にやられていること、今年F1初参戦のルーキーにやられていること、追いかけても放される、言い訳できないテクニックの差。これはもう…どこにぶつけて良いか分からない思いが煮えたぎってるのでは無いだろうか。
 しかもハミルトンはハミルトンで、ルーキーらしく陽気で明るくて、そのこともアロンソの気持ちを揺さぶっているのかも。予選でハミルトンがPPを奪った後のインタビューで、ガッツポーズを決めてアロンソとマッサの背中をパンパン!と叩いたりなんかして、ちょっと生意気なところあるし。マッサもきっと胸中穏やかじゃないねぇ…。

 ま、とは言ってもルーキーが古株を押しのけていく様は、視聴者としては気持ち良いのでがんばって欲しいという気持ちには変わりなく。そして元気の良い新人というのは誰もが観たい姿であるので、マスコミもこぞって取り上げるわけで。またそのことを新人がどう考えるか、というのは重要な問題だ。マスコミに取り上げられて、気持ちばかりが大きくなって、どこかで大きな失敗をしてしまうとか、そうでなくても周りの先輩から妬みで嫌がらせを受けたらどうするのか、とか…。

 F1くらいのトップカテゴリーになってくると、そういう問題って無視できるくらい小さなモノになるのかもしれないけれど、最近気になるのは日本の斉藤投手やね…。恥ずかしいあだ名を付けられて、さんざんマスコミに祭り上げられて、果たして早稲田の野球部の中ではどのような人間関係になっているのか…。

 単純にマスコミ批判に落とし込むつもりは無いけどね。しかしほどほどにはして貰いたいと思う。ゴルフの件のTBSとかは特に。変なまとめだな。