エレンディラ

先日の日曜日、彩の国さいたま芸術劇場でエレンディラを観に行く。蜷川幸雄の舞台を生で観るのは初めて。蜷川幸雄演出の舞台と言えば、ステージだけにとどまらない、色彩感覚豊かなダイナミック演出が特徴(と、勝手に思っているのだけど)。WOWOWやDVDなんかでは何度か観て、それでも凄いと思っていたけれど、生はもっと迫力なんだろうなぁ…と期待していたら、冒頭でいきなりバスタブが空中を浮遊していて吹いたw

 このバスタブ浮遊の演出だとか、この「エレンディラ」を通して流れている「この世のモノじゃない感」は、おそらくガルシア=マルケスを原作にしていることから来ている効果なのだろう。ちょうど今、ほんの少しずつ「落葉」という、マルケスの短編集のような本を読んでいるのだけど、どのストーリーも現実では無い、豊かな空想に満ちた世界観を感じることが出来る。

んー…しかし、少し結末が強引過ぎて面白かったとはいえないかも。
screenshot