劇ヱヴァ観たよ!

 先週公開になった劇エヴァだけど、今日も1000人入る新宿ミラノ1は満員状態。座席を探すのが大変だったぜ。客層は自分と同じくらいか近い人間が大半を占めていたわけだけど、こいつらも自分と同じように10年前にエヴァに夢中になって、大人になってまたエヴァを観るためにここに集まっているのか…と思うと何か心熱くなるものがある。将来の夢の欄に書いたあの頃の俺から何年経った?、と少年ハートを思い出しながら、もう全然関係ない妄想までしてグッと来る。あの頃描いていた自分とはきっと違うけれど、皆一生懸命生きてるよ…!
 で、そんなこんなで痛い思い出もあったような無かったようなことはさておき本編。ズバリ面白かったと思う。全編を通してブラッシュアップされた、アクションシーンは特に凄い。TVシリーズから大幅に進化したラミエルは、「序」を締めくくるのにピッタリな強敵で、大迫力のヤシマ作戦は見応えたっぷり。宇多田ヒカルの「Beautiful World」もかなりハマってた。エヴァファンは絶対観るべきじゃ!

 しかしこの尺に納めるのに省略されたシーンや、もっと間を取ると情感の高まる部分が多々見られたのが惜しい。特にシンジのエヴァに乗る動機は、TV版と比べてかなり薄く、その動機の薄さというのが、劇中のちょっとした違和感を引っ張ることになる。TVシリーズを見ていれば、勝手に補完するんだけど、初見な人がこの世界観にスンナリ入れるかどうかは何とも言えない感じ。

 既に指摘があるように、これは「まごころを、君に」後の世界、もしくは何回目かの輪廻した世界なのでは無いかという指摘に同意。初めから赤く染まっている海の色だとか、渚カヲルの台詞、それに劇中冒頭で、ジオフロントがむき出しになって無かった?赤い球体にコンクリートの残骸が突き刺さっているような描写があったと思うのだけど…やっぱり「まごころを、君に」の後の世界なんだろうか?

 来年公開の「破」が楽しみっす。かなり楽しみ。
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