素人は黙っていやがれ!の2つの間違い

 まず「素人は黙っていろ」と発言してしまう間違い。確かに専門家にしてみれば、中途半端に聞きかじった程度の知識で、いかにも正義面して間違った、あるいは方向外れなことを言ってくる「素人」は、この上なくイラっとくるもの。最近自分もそういう人に会いました。一生懸命作った作品が、ネットユーザーにボッコボコにされて、まぁ悔しいのでしょう、あいつらの言うことなんか聞く必要無いよ!と。でも本当に素人の意見は聞く耳持たず、で良いのでしょうか。そんな傲慢で良いのでしょうか。確かに素人に迎合していけば、必ず破綻します。なぜなら素人なのですから。しかしだからといって「黙っていろ」と切り捨てるのでは、やはり乱暴です。そんな素人を納得させ、やはり専門家でないと思いつかないことを果たしていくのが、「専門家」というその肩書きを名乗る責任なのではないでしょうか。

 さてもう一つの間違いは素人の傲慢さ。つまり「素人は黙っていろ」と専門家を爆発させてしまう素人の問題。中途半端に聞きかじった程度の知識を振りかざして専門家面する、あの素人の傲慢さ。政治、教育、公務員…と断片的で偏向した情報から全てを判断して、物申してみたくなる浅はかさ。素人は素人らしく、謙虚であるべき。

 結局一番良い形というのは素人が謙虚に意見を述べ、それに専門家が誠実に対応する、という形が理想なのだと思います。…まぁそれが難しいから「黙っていやがれ!」という状況になるわけだけど。どっちかが破綻してしまう。