「喝采」観てきた

 うたわれるものらじおで超有名人となった小山剛志が団長を務めるKOYA・MAPの初回公演(?になるのかな)「喝采」観てきた。一応野田秀樹かよ!と突っ込む。

 生まれたての40歳が脚本、演出、出演を果たすマルチっぷり…!と言いたいところだけど、「やりたい放題!」と言った方が的確。劇中に「俺のコーナー!」と言い出してアコギで歌い出しちゃったりするあたり、やりたい放題を楽しんでる感が(マカ)ビンビンに伝わってくる舞台だった。

 正直に言って脚本や演出がめちゃくちゃに優れているとは言えないし、前半はクスリとも出来ずに苦笑いしていたけれど、結果「良い舞台だった!」と言える内容になっていたと思う。と言うのも、(ネタバレになるのであまり詳しく言えないが)あの「やりたい放題!」の舞台に、満員のお客さんが入っている!ということが、あの舞台で繰り返し主張されたことの答えだと思うからだ。つまりその主張は、舞台上だけのキレイ事ではなく、そのことを実際に行動として示した結果、こんなにも沢山のお客さんを集めたでしょ?という正当性を、鮮やかな形で見せつけられた舞台だったのだ。

 それから普段は声優として活躍している役者さんの、舞台役者としての芝居が見れたのは、個人的に面白かったところ。特に桐本さんのコミカル不良っぷりと、朴さんのナルシススターが抜群にハマる。名塚さんと齋藤さんの意外な?ダンステクも格好いい。齋藤さんの芝居は結構好きだなぁ…。野島さんはあまりオイシイところは無かったのが残念。

さて今回のお客さんの入りを見るに、次の公演もあるのではないかなぁと思うのだけどどうだろう。期待してます。