シュリンクは結構なのだけど

 コミックのシュリンクについて盛り上がっているようなので一言便乗してみる。

 シュリンク、つまりコミックにビニールかけて保護するあの処理のことなのだけど、個人的には非常に結構なのである。お金を出して買うからには、綺麗な本を手に入れたい。それは新品の魅力の一つであることには間違いないのだ。
 以前、家の近くにコミック立ち読み大歓迎!な本屋があって、暇な時間や、全然暇じゃない時間に通っていた。当然そこには同じように漫画読みが集まって、貪るように漫画を読んでいたわけだが、結局数ヶ月後に一部の見本を残して全品シュリンクされることになった。そりゃそうだ、せっかくキレイに並べた商品はグチャグチャだし、なぜか表紙がヌルリとしたり、カバーがベロリと外れていたり、ページが手垢で汚れていたり…挙げればキリが無いが、とにかく商品としての価値を著しく落とすような読み方をする客が少なからずいるのだ。うっかりそれに気づかずに買ってきて家で酷くガッカリしたこともあり、それ以来シュリンクされているコミックしか買わない。*1

 しかしそんなシュリンクにも、最後の最後に危険が潜んでいる。それが「シュリンクを外す処理」なのだ。考えてみて欲しい、レジに持って行ったコミックのシュリンクはどのように剥がされているだろうか?「力任せに無理矢理」破られていないか??ここに書籍について一切の配慮がなされない店員の無遠慮さという落とし穴があって、その繊細な身体が痛めつけられる危険性があるのだ!!コミックの綺麗さを守るはずのシュリンクが、最後に裏切るのである。全国書店の店員様々は本当に気をつけて頂きたい。


 それとリンク先のシュリンクしない派の意見に

中身がよめたほうが、新しい本と出会える。新規顧客を獲得できる

というのがあって、シュリンクしない派の主要な主張だと思われるのだけど、シュリンクしてたって内容を知る機会は十分にあるよね。その気さえあれば、情報なんていくらでもあるわけですよ。それこそブックオフでもいいし漫画喫茶でもいいし。それに連載中の漫画であれば、連載されている雑誌を読めばいい。ほら、雑誌はシュリンクなんてされていない!立ち読みされることを前提に作ってる。というかコミックで回収するビジネスモデルなんだろうけど。

*1:あと個人的なこだわりを言えば、シュリンクされていても、棚の一番上にあるコミックは買わない。蛍光灯で焼けているから。