いかにキャバクラという空間が自分に合わないかを体験した記録

 リア充生活に憧れて、いっちょ音楽でもやってみるかと飛び込んだバンドの飲み会が先日催される。バンド仲間なので、基本的には音楽の話で盛り上がる訳だけど、どうしてどうして結局恋愛の話になる。しかもほとんど一人語りと来た。結局聞いていると格好つけたくて仕方ないだけに聞こえるんですよ。恋愛ってのは興味の無い他人に晒されたときに、本当に醜い面ばかり強調される。ステータスとしての彼氏を得たが、友人として遊べる男もキープしておきたい女…まぁいいやあんまり言うの辞めよう。

 で、その後その場の男子だけでキャバクラ行くことに。本当はあまりいい思い出が無いので拒否したいところなのだが…でもほらリア充を標榜するなら風俗くらいでビビってたら駄目なんだろ?興味あるフリしてホイホイついて行きましたよ、ええ。奢りだと言うから。で、このエントリはキャバクラという空間がいかに自分に合わないを記録するものなので、当然その時間は苦痛だったわけです。まず案内所で絶望。どうしてみんな同じメイクと顔なんだろう…これ個性とか全然無いよね?女の子のレベルが高いとか低いとか、少なくとも見た目は全部同じ。全員没個性のビッチにしか見えないよ?まぁ良いよ、要はキャバクラは会話を楽しむ物なのでしょうから。レベルが高いってのはコミュニケーション術の話をしているに違いないよ。

 そんなわけで身につけている物がいちいちガイア(が俺にもっと輝けと囁いてる)っぽいお兄ちゃんに紹介を受けて入店。ひとりずつ隣にお姉ちゃんがついて1時間半の苦行が始まる。昨日そのキャバクラでのことをtwitterでぼやいたらhappylabさんが

キャバクラって要するに漫才コントの大人版ってことでしょ?

http://twitter.com/happylab/statuses/834586517

とあり、また客がボケ役であるとの指摘を貰ったので、コレを考えてみたい。なるほど、キャバクラという空間がコントだとすれば色々と合点が行く。コントを最高の状態で演じるには何が必要か?それは入念なネタ合わせである。もっと言うとボケが無ければ突っ込みは仕事が出来ない…先日はそんな状態だった。ボケ役の自分の準備不足、引き出しの少なさ…それらの為にコントは失敗に終わる。

 しかし彼女らと何を話せと言うのだろう。そもそも初対面の人間に全然興味がないので、聞きたいことと言ったらキャバ穣やってて将来に不安はないかとか、将来設計とか、この職業に至るまでの背景とか…人間では無くてその属性についてになってしまうし、それは若干失礼な質問な気がするし…。「上京してきて3ヶ月、22歳」って言われたときには、その僅かな情報から、実家の家庭環境やどのような教育を受けてきたのか、キャバクラで働くために上京してきたのか…いや、そんなハズはあるまい、昼間は何をしているのか…等々考えてしまう。その質問を投げつければ多少会話は出来るのであろうが、それというのはキャバ嬢という職業を侮辱するものになりかねない。さらに疑念は暴走する。そもそも彼女らは金を払って女性と酒を飲む客らに何を思うのだろうか。金で得ている彼女らの見せかけの優しさが気持ち悪い。裏表の感情を想像するから気持ちよく相手と接することが出来ない…。


で、気付いた。そうか、俺も結局格好つけたくて仕方ないだけなんだな。
もっとワガママに生きれたらねぇ…。そんな訳で自分は、ネットで独り言言ってる方がよっぽど楽しいようです。