今日の柔道について一言

 ついさっき谷選手が負けてしまった。YAWARA!で柔道にハマった(観るだけだけど)自分としては、正直かなりショックだ。なんだか劇中の猪熊柔が負けてしまったようで…(何というヲタク脳)

 それにしても初戦からなにやら退屈な試合運びだったなあというのが正直なところ。もちろん実際の試合というのはスポーツであってエンターテインメントではなく、漫画のようにガッチリ組み合って一本背負いで鮮やかに勝つ…なんて事はあるはずがない。事実、そういう試合があまり記憶無い。が、そうであるとしても、ちょっと触ったか触らないか位で終始牽制し合っているだけのようにも見えるし、ここまで勝ち上がってきたのだって、優勢勝ちばかり。しかも相手に対して指導がいったためのポイントだったりして、相当に退屈だ。

 選手にとっては、決して見せ物をやっているわけでは無いので、退屈だとかそうじゃないとか、そんなくだらない判断はして欲しくないのかもしれない。でもあえて言うよ。谷選手の柔道、退屈ですね。観てては退屈なスポーツだけど、選手はどうなんだろ。

Yawara! (1) (ビッグコミックス)

Yawara! (1) (ビッグコミックス)



…とそんな事を考えつつ続く3位決定戦を観ていたけど、なんだ結構激しい。うーん…それまで消極的だった谷選手が負けた事で火が付いた…?負けられないってプレッシャーが慎重すぎる柔道をさせてしまったのか。また、解説の人が言っていた言葉「負けるならばこういう形になると思っていました」というのは、後出しジャンケンではあるけど的確。

 個人的に試合中ずっと頭の中に響いていた猪熊滋悟郎氏の言葉「一本取らねば0点ぢゃ!」。優勢で勝ち上がる度に憤慨する永井一郎声のじじいを思い出していた。

 なんにせよ銅メダルを決めた試合、圧倒的な試合運び、決め技となった払い腰をみてしまうと、残念で仕方が無い。