ガラスの仮面 二人のヘレン

 大和田美帆を観にさいたま芸術劇場へ行く。ちょっと色気を出してロードバイクで片道20kmの道のり。約1時間で到着したは良いが帰り道で迷って余計に走った。もう一番軽いギヤでも回っていかない!ってほど疲れた。貧脚なり。
 大和田美帆は相変わらず可愛く美しく、マヤぴったりに元気でひたむきで情熱的。夏木マリさんの月影先生も抜群に原作とシンクロする雰囲気を持っていて最高。キャスティングは実にすんばらしい。
 が、肝心の脚本があまりにも薄味。前回の舞台からの続きから始まり、少しずつつまみ食いしながら「奇跡の人」のエピソードまで。この流れがあまりにもダイジェスト的で、全然面白くない。そりゃ原作ファンだらけの客席だから、そのわずかなシーンを見せられれば前後の細かな流れまで思い出すだろう。でもそれはあまりにも乱暴な話。感情移入を阻むように断絶する舞台の流れ。イマイチ。