スリングブレイド

スリング・ブレイド [DVD]

スリング・ブレイド [DVD]

 監督・脚本・主演ビリー・ボブ・ソーントンの自作自演映画。過去に母親と浮気相手を殺してしまった知的障害者のカールが施設から出所してくる。障害のあるカールだが、その根っからの誠実さと、どこか暖かみのある人柄。徐々に町に溶け込み、仕事を持ち、友達を作り…、とほのぼのと暖かい日常を前半は綴る。だが友達になったフランクの母の不倫相手が悪い男で。過去の自らの状況と重なるものが…。もうこれは色々フラグ立ちすぎだろう…。結末は個人的には裏切られた!という印象。予想が外れた、という意味で。でもあの結末こそが物語に深みを持たせている。
 個人的には吹き替え版のカールもオススメしたい。実際のビリー・ボブ・ソーントンの声質とはかなり違うのだけど、柔らかい感じの口調、あえてメリハリを抑えた表情などは不思議とマッチするように思う。でも喉の奥で「んーんー」(説明しづらい)と鳴らす独特の癖はオリジナルじゃないと流石に出せないか。うまく真似てはいるけど。