キック・アス

 今月の8日からいぶし銀のラインナップがたまらない、僕らの新宿武蔵野館キック・アスが上映されている。ブラッド・ピットプロデュースでニコラス・ケイジなんかも出ているけれど…なんだそのダサイ格好は!と色々な所がキャッチ―な本作。どんなバカ映画かと楽しみに観に行きました。
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 母親を亡くし父親と二人暮らしの主人公は、ネットとオナニーで毎日を過ごすオタク少年。彼女は無し、気になる女の子はいるものの、もちろん声かけることすら出来ない。そんな彼にはスーパーヒーローへの憧れがあった。「何故誰もヒーローになろうとしない?」その情熱が彼を突き動かす!間違った方向に突き動かされた彼はネットで衣装を注文。緑色の全身タイツに身を包み、「キック・アス」として街の平和を守るのだ…!で、色々痛い目にあったりしながらひょんな展開から街のヒーローになってしまうのだが…。

 基本的にはコメディな雰囲気。キック・アスがどう考えてもかっこ悪い。もちろんスーツを着ただけだから能力的には人間並。何故あんな平気な顔をして街を闊歩出来るんだw

 色々見所はある…が、他の全てはどうでもいい!クロエ・グレース・モレッツ演じるスーパーキュートなヒットガールを全シーンで追いかけてしまった!その容姿から想像も付かぬアブナイ発言がバンバン飛び出るギャップがグッとココロを掴む。なぜ!美少女と武器はこんなにマッチするのか!ヒットガールとなった彼女はまるで踊るかのように大の大人をバッサバッサと斬り殺す!ニコニコ笑っているように殺戮する描写がまたキュート。変態か俺は。しかししかし最も美しかったのはやはり「ミンディ」としてスクリーンに現れたあるシーン。キャリーバッグを引く少女。両親とはぐれたのか寂しそうにうつむいている。建物に入れてくれとガラスドアをノックする…。金髪ツインテール少女最高です。白ブラウスにチェックのスカートっていうのもグッときました。今すぐ(500)日のサマーを見直そうと思いました。