サンセット大通り

 1950年のビリー・ワイルダー監督作品。白黒の映画って今観ると、逆に新鮮で映像に力があるなーと思う。小気味よいテンポで展開するストーリーで、まったく退屈しない。ノーマ役のグロリア・スワンソンの存在感も凄い。

 サイレント映画時代のスターが、その栄光を忘れらずに…というノーマの設定は、同じくグロリア・スワンソン自身にも当てはまるようだ。そんな仕掛けが本作品には散りばめられているようだ。デミルの登場、召使い役のマックスはエリッヒ・フォン・シュトロハイムという映画監督だそうだ。全部知らねぇ…。でもバスター・キートンは知ってた。

以下結末までのあらすじ

 一人の男が殺されているシーンから始まるこの映画は、この男の回想という形で語られる。売れない映画脚本家だったジョー・ギリスがサイレント映画時代の大女優ノーマ・デズモントに出会い、気に入られ、彼女の元で暮らすようになる。初め抵抗していた彼だったがやがて受け入れ、仕事を捨て彼女のゴーストライターとして、贅沢な生活を送るようになる。しかし創作の熱は消えていなかった。また才能ある女性と出会い、恋をしてジョーは家を出て行くことになるのだが、それを受け入れないノーマに撃ち殺されたる。