遠い空の向こうに

 原題は「October Sky」。これは「Rocket Boys」のアナグラムとの事。なるほど。邦題は何かひねってあるのだろうか。「とおいそらのむこうに」…「TOISORANOMUKOUNI」…考えるのが面倒なのでやめた。
 少年たちが夢に向かって行くストーリーというのはそれだけでワクワクしてしまうから困る。炭坑の街で、特別な事がなければその街で石炭を掘り続ける…という用意されたトロッコにのってしまえば楽で見通しのきく人生。まぁ石炭いらなくなっちゃうけど。敷かれたレールから抜けだして、なんなら材料にしてロケットを飛ばしちゃう。結果を残して夢を掴む。良いぞ。分かりやすいけど好きだ…ってこの話って完全にフラガールだな。設定から何からそっくりじゃないか。炭坑の街に住む若者の、未知への挑戦ってのは、きっと世界中にあるんだろうなぁ。炭坑に限らないか。安定した村環境からの脱却、人々からの冷ややかな目、暖かい両親、そして成功と賞賛。まさに王道。