藤子・F・不二雄の発想術

藤子・F・不二雄の発想術 (小学館新書)

　生きる為に必要な事はドラえもんから学んだ。そしてよりよく生きるために藤子・F・不二雄先生に学びたい。F先生の言葉はすごく分かりやすい。分かりやすい故に非常に共感できる事ばかりだ。机のいつでも手の届く所に置いておいて、ちょっとした暇でパッと目についたところを読む。どこを読んでも自分の姿勢を見直すきっかけになる事が書いてある。

　追記。

　少しずつ少しずつ読みながらやっと読了。「発想術」なんてノウハウ本っぽいタイトルだけど、これは藤子・F・不二雄先生のまんが家としての信念が読める本だと思った。おもしろいまんがを書きたい、おもしろいと思ってもらえるまんがを書きたい。悩んでないで書きまくれ。こんどもの本質は変わらない、自らの子供時代を思い出せ。児童まんがを主に描いてきたF先生は、しかし大人でも楽しめるまんがを描く。こどもが本当に楽しいと思うまんがは、大人も楽しめる。おとなは誰しもこどもであった。こどもの頃に持っていた無邪気な気持ちは、いつの間にか薄れていったけど消えたわけじゃない。