どうにもならない障害:距離

 今日は朝早いバスで東京へ向かい、演劇を見る予定だったのだけど、目覚めてみれば時既に遅し。結局バス代や演劇のチケット代やらで1万近くの損失になった。痛い…お金も痛いが、演劇自体もかなり楽しみにしてたんだよな。かなり。蜷川幸雄氏演出の劇。最近彼のインタビューをまとめた本を読み始めて、是非言葉だけじゃなくて彼の演劇を見てみたいと思っていたのだ。次のチャンスはいつになるか。

 最近システム開発のアルバイトをしているのだけど、本当にコンピュータって考え方次第で何でも出来てしまうもんだ。その事はもう大分昔に慣れた感覚だったのけど、寝坊して今日改めて感じた。というのはここにどうにもし難い障害、距離を意識せざるを得なかったから。寝ぼけていたせいもあったけれど、あっと寝坊に気づいて(ソフト開発をしているうちに身についた癖なのか、)それでも何とかなりそうな気がしてならなかった。何らかの手法で、何とか…。

 インターネットがもたらした恩恵の一つに、情報の距離格差が限りなく零になったことが挙げられると思う。個人的には何より大きな恩恵だ。地方に住む私が情報で都会の人間に劣らないというのは、ネットの無かった頃に比べればこれは革命的なこと。しかし様々な距離がインターネットが進化により縮まっても、解決しない問題だって沢山ある。物理的な距離、という問題もそのひとつなのだけど、そのことが最近麻痺してた。どうやら生活がネットに侵されている。



 そんなわけで何かまた演劇を…と探していたら、明日の夜偶然にも蜷川幸雄演出の演劇がWOWOWで放送されることを知った。しかしWOWOWは契約してないし…と思ったらネットで申し込んで10分も経たずに見れるようになってしまった。昔は店でデコーダーを買って来なきゃならなかったはずなんだが…また距離の感覚が麻痺するようだ。