人の話を聞いていて、酒のウンチクって面白えなと思って読む。
- 作者: 宮崎正勝
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2007/06/22
- メディア: 文庫
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著者は宮崎正勝。20数年高校の世界史の教科書編集、執筆をしている世界史のベテラン。「酒」というピンポイントで世界史を語れるとは面白い。世界史って色んな掘り下げ方が出来るんだなー。
現在となっては一般的な楽しみとして飲酒が行われるようになったけれど、どの酒の起源も神に近いものだったらしい。酒を発見するプロセスは偶然だったにしても、それを神に結びつけるプロセスというのは、割とご都合主義的だなぁと思ったりとか。偶然に発見して、突き抜けた好奇心から口にして、酔っぱらって「神の飲み物!」おまwww
さらに酒をもともと「命の水」と呼んでいた、というエピソードの多さにも、お前ら都合の良い名前つけやがってwwwと思わずツッこまずにはいられない(命の水はポンジュースだけで十分だ!)。パラパラとめくってみただけでもウォッカ、ブランデー、ウィスキーとあり、ヨーロッパの蒸留酒は諸地域で「命の水」と呼ばれていたらしい。イスラム世界で生まれたという蒸留機「アランビク」はさしずめ命の水生成器。偉大な発明だなぁ…。
大航海時代には飲料用としてワインを飲んでみたり、ロンドンでは水の代わりのジンを飲んでみたり…ちょっと酒の弱い自分には恐ろしい時代。