紀伊国屋サザンシアターにて。
【演出】八木橋修
【主演】川崎麻世
【出演】永田耕一 丸山優子 宮内大 野崎数馬
南波有沙 山口麻衣加
中島大和(劇団ノーティーボーイズ)
佐藤秀樹(劇団BOOGIE★WOOGIE)
石川泰彦(オフィスのいり)
久積絵夢 原田薫
海の向こうで大統領戦が盛り上がっているこのタイミングでこのテーマ。日本において大統領制度が実施されたらどうなるか?という思考実験的お芝居。アメリカとの絡みだったりとか、こういう事ありそうだなって言う裏の政治的なお話は、細部まで考えてあるなぁという雰囲気があって良かったです。
ただ正直な所、全体としての構成は山も無く谷も無く地味な印象がありました。物語は進むんだけど、単に時間が経過しているという印象で、何かゴールに向かって進んでいる感じがしない。観劇後も、果たしてあの芝居で何がメインテーマだったのか、ホントに単なる思考実験だったのか、いう感は否めません。
それでもSETの舞台は各役者の芝居が非常に魅力的で、脚本とは別にしても楽しめる。これは凄い事。特に毎回楽しみにしているのは丸山優子さん。黙っていれば固いイメージの美人さんなのですが、舞台で喋らせると思わずため息のでるような凄い芝居を魅せてくれます。野崎さんも良いねぇ…芝居の後にトークショーみたいなのがあったんだけど、おばさまから「抱きしめてください!」とか言う不思議リクエストが来ていたよ(←そして応える野崎さん)。劇団ノーティーボーイズの中島さんも良いキャラです。
そんな訳で次は三宅さんの出るSETの舞台を観に行こうかな。任侠るねっさんす。