キミ☆コレ ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート/シベリア少女鉄道スピリッツ


 川上未映子さんが猛プッシュしていたので観に行く。整理番号30番代の比較的早い番号?だったのだけど、直前に済ませなければならない用事の為に、結局ギリギリに入場。会場は新宿のタイニイアリス。結構ギチギチに人が入っていて、選択の余地無く前の方に座らされる。しかも人と人の間に空いていた席で、半ば無理矢理体を押し込んで着席だ。

 こういう小劇場の前の席ってのは、座椅子である。そして前後スペースも余裕がないのでコンパクトな体育座り。はっきり行って後半カナリお尻が痛かった。詰めて座っているので姿勢を変えることも出来ないし…もっと早く到着していれば良かった!

 で、肝心のお芝居。場面はマンガ家のスタジオ、そしてなかなか原稿の進まないマンガ家と、そのアシスタント達、担当さんという人々。川上さんが大笑い出来るとプッシュしてた割に至って普通のお芝居が始まったな…?と思っていたら、あるシーンで暗転。明転すると時間が少し巻き戻って同じ時間が繰り返された。違うのは女の子のモノローグが足される所。そして最初に暗転した場面で再び暗転し、そして同じく時間が巻き戻って明転するのだが…!ここからが本番。

 全く同じ動きなのに新しい意味を次々と付加して完全に笑いの舞台になってしまった!すごい!それぞれのキャラクターとそれまでの動作の全てがひとつの笑いに向かって場面をつなぐ!なんという構成のウマさ…。

 またシベリア少女鉄道スピリッツの舞台があったら観に行く。必ず。あと開場と同時に入る。

シベリア少女鉄道スピリッツ
『キミ☆コレ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート~』

【作・演出】土屋亮一
【出演】加藤雅人(ラブリーヨーヨー)/工藤史子/篠塚茜(シベリア少女鉄道)/高松泰治(ゴキブリコンビナート)/藤原幹雄(シベリア少女鉄道)/吉原朱美(本能中枢劇団)
【公演日】10/1/6(水)~10/1/17(日)
【会場】新宿タイニイ・アリス (東京都)