ステップアップ

 深夜帰ってくるとなんとなく静かな部屋が寂しくてテレビを付ける。特に観たい番組があるわけでもないけど、とりあえず賑やかしな感じでテレビ。オンデマンドなコンテンツ配信が流行っているけどこんな時にテレビは便利。んで、深夜の番組が面白い。この時間帯ならではの尖った番組ラインナップである。ヨシヒコは見てないけど見たい。孤独のグルメは時々見ている。花のズボラ飯はあんまり面白くなかった。
 川上未映子がブログで取り上げて知った「シベリア少女鉄道」が好きだ。そして代表の土屋亮一が脚本をやっているのが「ウレロ☆未完成少女」。ふと観た回に井口裕香ヒャダインが出てきてこれはどこを向いてるんだろうと突っ込んでしまった。どこを向いてるんだ!い ぐ ち ゆ か ! ! !
 んで公演を観てきた。ステップアップを赤坂のレッドシアターにて。ステップアップとはなんなのか?なんかチラシは爽やかで人間的なステップアップ、成長などが想起されるようなデザインだ…が、違った。
 劇場に入ると右上の柱に数字が投影してある。お話が進むにつれ増えているのに気づいた。オープニングムービーと共に一気に増えたりして、きっとこれが何か仕掛けに違いない。さてどのようなタイミングで増えるのか…。ズゥーンと重めのアタック音と共にカウントアップされ、時々何かが壊れるような音がしてカウントダウンされる。なんなんだろう…と舞台上の進行と絡めてみると何か中二病的な…ファンタジーな用語を言うとカウントアップされるようだ。なるほど。何か伏線になっているに違いない。いつしか伏線というにはあまりに多すぎる数が積み上げられた。100以上にはなったか?さぁこれをどのように回収していくのか…!!!!!!
 という期待、主にここから笑いに転化される期待をしていたのだが…今回は期待はずれ。伏線をあえて雑に回収する、といういい加減さを笑いにしたいみたいなんだが…。「もっといい加減に芝居やろうぜ!」みたいな話なのかもしれないけど、あまりにもいい加減すぎて好きじゃない。散々時間かけて積み上げてこれかぁ…。

 次楽しみにしてます。