ショーン・オブ・ザ・デッド

ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

 モンスター系パニック映画の代表格といえばゾンビ。もはや安定感すらある。ゾンビといえばパニック映画。ゾンビの生態はもはやドラゴンクエストの勇者と魔王のような関係のように周知の事実となり説明は不要である。死んだはずの人間が生き返り、低く唸って両手は怠慢なキョンシーのように手前にだらりと突き出す。まだ生命のある生き物、特に人間を狙って食べてしまおうとする。なお、ゾンビに噛まれる、もしくは血液的なものを体内に取り込んでしまうと、強力な感染力をもってその人間すらゾンビ化してしまう。対処方法はシンプルで頭をぶち抜く、もしくは首を落とすこと。
 でもなんでゾンビって人間を襲うんだろう。やっぱり生命に対する執着なのかな。生命を摂取することによって再びゾンビから人間に戻りたいという意志があるんだろうか。蝶が花の蜜を求めるように、そして虫が炎に飛び込むように、ゾンビは人間が持つ生命エネルギーに誘われているのかもしれない。だとしたら少し悲しい物語である。生命エネルギーを食らい続けたその先に、再び人間を取り戻すストーリーが用意されているのだろうか。なんとなくそういうお話は見えてきそうにない。ただただゾンビはゾンビを産み、世界がゾンビに埋まる世界が見える。ところでゾンビは頭を落とされないと永遠に生き続けるのだろうか?体に残る僅かな生命エネルギーを消費してしまうとそのまま朽ちてしまうのだろうか。
 テンプレート展開を打ち壊すゾンビ作品を待っています。さんかれあ的な。

映画の感想が何もなかった…楽しいコメディ映画だったよ!