ゴジラ

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 IMAXゴジラ見てきた。IMAXすごい。快適な3D映画。値段ちょっと高いけどその価値はあるかも。家庭用のテレビに3Dが標準搭載されるのは、あと数年、もしくは普及しないまま終わることも十分ありえると思うけど、映画館にはそこそこ定着しつつあるような気がする。巨大スクリーンと大音響、そもそもが遊園地アトラクション的なエンターテインメントなわけで、その体験をさらに加速する3Dっていう装置は、その目的との相性が良いのかもしれない。家庭用のテレビは必ずしもエンターテインメントが必要じゃない。映画みたりスポーツみたりするかもしれないけど、ぼんやりしたバラエティ番組だったり、情報が重要なニュースだったり。3D機能ついてるテレビは一時期店頭では流行ったけど、あれは売れないよねぇ。地デジ移行のあと、新しいテレビが欲しくなる吸引力を電気屋さんもメーカーも作り出そうとしてるけど、なかなかうまくは行かない。4Kもそうだけど。テレビが一番手のエンターテインメントではないのでね。

 さてゴジラ。日本のきぐるみゴジラと違ってコワイ。が、ゴジラと敵対する怪獣は輪をかけてめっちゃコワイ。デザインがとにかく暴力的であきらかな敵対感出しまくり。あとECM攻撃も絶望的にコワイ。最近ありがちな攻撃手法だけど一番コワイ奴。精密機械に囲まれて人間は生きている。でもせっかくコワイ怪獣が出てくるんだけど、あんまり怪獣プロレスしないのが残念なところだ。この辺が日本的特撮怪獣映画と、ハリウッド怪獣映画の違いか。ハリウッド怪獣映画は、別の言い方をすると怪獣をきっかけにしたパニックドラマ、人間ドラマなのよね。父と子の物語とか、恋人とか夫婦とか。混乱状態に陥った中での人間関係の変化だったり、絆だったり。そういうのをベースに、結末は感動。でも日本の怪獣映画的な作法から行くと、人間のドラマよりも怪獣プロレスが重要。組み合ってもみ合って、高層建築物やら重要文化財を破壊しながら、とどめの熱線で最後はバコーンと決めて欲しいの。整合性のある物語とかあんまり興味無くて、頭空っぽのほうが夢詰め込めるやつを観たかったり。もちろんそういう要素もある本作なのだが、もう少し増量してもらえると自分好み。

 まだ続編があるらしい。個人的にはメカゴジラをハリウッドクオリティでやって欲しい。それはもうなんというかパシフィック・リムなのだが、そんならゴジラVSパシフィック・リム的なトンデモ対決映画をやってくれると非常に楽しい気がする。やりすぎか。