- 作者: 庵田定夏,白身魚
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: 文庫
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庵田先生って凄い才能だよね!?1988年生まれっすか!若いのにすごいよすごい。や、でももしかしてこの世代ならではのモノである気もする。ココロコネクトシリーズを通して、人格が入れ替わり、欲望を開放し、時間が退行し…。人間が単なるタンパク質の塊じゃない、意志あるからこその人間、アイデンティティーの交配によって生まれる劇的な化学反応!相手の空気を読み合い、感情や表情に敏感で、だからこそ臆病な…そんな世代がこの作品を産んだのだと思う。
内容的には「欲望開放」したキズランダムとシチュエーションが似ている。思っていることが不意に、伝達先ランダムに届いてしまう、というもの。目の前にいなくても届く、という点においてキズランダムとは違うけれど、やはり本質的には「本音が伝わってしまう」という点。で、シチュエーションこそ似ているものの、今回は全編と永瀬伊織のお話。シリーズ当初から「自分らしさ」という不確かなモノに悩んできた彼女がついに壊れてしまう。引き金になったのはふうせんかずらの悪戯だが、結局伊織はその悪戯によって重い鎖から解放され再び絆を強くする。ふうせんかずらって実は物凄く良い奴なんじゃ。豊崎愛生さんの声で、壊れた伊織が聴きたいです。ドラマCDでもアニメでも良いから早く!こっちです早く!
あと最終的に太一がそう来るとは前作まではちっとも思わなかった。くそっやられた!