サイドウェイ

 暇があると努めて積んである映画を消化している。今日はサイドウェイ小日向文世さんが出演しているリメイク作品が2009年に公開されて、その時に「なんか雰囲気良さそうだし、オリジナルの方を先に見ておくかー」と思って手に入れたはず。それから2年経ってるよオイ。手に入れて満足するタイプの私です。ちなみにリメイク版もまだ観ていない。小日向さんの他にも生瀬さん・菊地凛子鈴木京香となかなか味のあるキャスト。観よう。出来れば今年中くらいに観よう。なんでサイドウェイ「ズ」なんだろう。

 さて全体を通してコメディ色な雰囲気の本作。とても楽しく観る。結婚前にとにかくヤリまくりたいジャックと、それと反対にやや奥手でワインオタクのマイルス。何故二人が仲良しなのか良くワカランけど親友なんてそんなモンだよね。ジャックにイライラしながら助けちゃうマイルス良い人…。「大人の夏休み」的ほんわかドラマだと思ってたら、コミカルな人々のドタバタだったのは良い意味で裏切られた。

 でもそういうドタバタとした長い助走の後に、ジャックの結婚式、元妻との再会、日常へ戻るマイルス…と、それまでの騒々しさが嘘のような切なさが。このラストシーンがやっぱり描きたくて、物凄く短いシーンなんだけど、だけどそこを最大限生かすために何が必要かって、それまでの騒々しさ、コミカルさが効いてくるんだろうと思う。大爆笑!幸せ!スッキリ爽快!っていう作りじゃないけど、ジワッとここまで観て良かったーと思わせるエンディング。

以下結末まで書いてあるgooのあらすじ。

離婚のショックから立ち直れていない小説家志望の国語教師マイルス(ポール・ジアマッティ)が、結婚を1週間後に控えた悪友、落ち目の俳優ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)と連れ立って、カリフォルニアのワイナリーへとワイン・ツアーに出かける。プレイボーイのジャックは早速ウェイトレスのマヤ(ヴァージニア・マドセン)に目をつけるが、彼女は同じくワイン通であるマイルスの知り合いだった。ジャックはマヤの友人であるステファニー(サンドラ・オー)をナンパ。一方のマイルスは、別れた妻ヴィクトリア(ジェシカ・ヘクト)が再婚していることを知って落ち込むばかりだったが、やはり離婚していたマヤとの仲を深めていき、やがて愛を交わす。だがジャックは、結婚の予定があることがステファニーにバレて、鼻をへし折られてしまう。マイルスもマヤに嫌われ、さらに自分の小説が出版されなくなったことを知り、ワイナリーで大暴れ。しかもジャックが人妻のウェイトレスをナンパして散々な目に合い、彼らの旅は終わった。そして結婚式当日。式はつつがなく行なわれたが、マイルスはヴィクトリアが妊娠していることを知らされ、また落ち込む。だが、しばららくしたある日。マイルスが仕事から帰宅すると、マヤからの留守番電話が入っていた。すぐさまマイルスは車を走らせ、マヤの家のドアをノックするのだった。

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