ファーゴ

 「アルゴ」とごっちゃになる。語感が似てるだけ。なんとなく面白そうだなと思って選んで観始めたのだけど、これコーエン兄弟の映画だったのか。Wikipediaによると、

ハリウッドスターを数多く起用し、巨額の製作費を掛けた『未来は今』(1994年)では興行的に惨敗を喫したものの、捲土重来を期した次作『ファーゴ』(1996年)は批評家たちに絶賛され、兄弟に初のアカデミー賞脚本賞)をもたらした。海外での評価も高く、この作品で兄弟は二度目のカンヌ国際映画祭監督賞を受賞している。『ファーゴ』は2014年からTVシリーズ『FARGO/ファーゴ』となり、兄弟が製作総指揮を務めている。

wikipedia:コーエン兄弟

 捲土重来。語感が良い。ライターのセンスを感じるぜ。時々Wikipediaって聞いたこと無い四字熟語が使われてる。すぐに何って出てこないけど。
さらにWikipediaから引用。

コーエン兄弟制作の映画作品。ノースダコタ州の都市ファーゴとその周辺を舞台に、狂言誘拐をめぐる人間模様を描いたサスペンスストーリー。R15+指定。ジャンルとしてはコメディに分類される。
映画の始めに「これは実話である」(原文:THIS IS A TRUE STORY.)という一文が映るがこれも演出の一つで、実際に映画のような経緯を辿った誘拐事件が起きた事実はなく、物語は完全なフィクションである

 狂言誘拐を扱ったサスペンスものかと思って観てたのに、コメディって…。まぁコメディだよってのはなんとなくそんな雰囲気が随所にあるような気がした。字幕で観たのだが、セリフで執拗に「YEAH」を乱発するとことか。たぶん台詞回しの面白さがあるに違いない。違いないけど字幕だと伝わんねーな…。コメディって言葉のニュアンスに依るところが大きいのだろうな。吹き替えでみればきっと印象がもう少し違うような気がする。

 あと実話だよって明示してんのに本当はフィクションってなんかもう何が真実かわからないな…。これ本当はフィクションですよって、嘘ですよってどこでも言ってなかった気がするんだけど。実話だよ、って言うから信じたのにそれすら演出だよって。そういうのがアリになるとドキュメンタリー映画の信頼性が揺らぐのだが、そのへんの掻き混ぜ方もこの映画の魅力なのかなと思う。