プロテスタンティズム

宗教改革から始まるプロテスタンティズムについて解説した本。めちゃくちゃ面白い内容だった。

第1章 中世キリスト教世界と改革前夜
第2章 ハンマーの音は聞こえたのか
第3章 神聖ローマ帝国のリフォーム
第4章 宗教改革の終わり?
第5章 改革の改革へ
第6章 保守主義としてのをプロテスタンティズム
第7章 リベラリズムとしてのプロテスタンティズム
終章 未完のプロジェクトとして

宗教それ自体にはあんまり興味ないのだけど、その中でうごめく人間模様にはすごく興味ある。面白い。宗教って何か神聖で清く善なる存在のようにみえて、その組織が大きくなっていくと解釈の違いから生まれる対立、貧富の格差等々、人間社会が持っている汚い部分がどんどん出てくる。宗教だろうが国家だろうが、会社、学校、家族もきっと同じ。人が集まって新しい組織を作るときは、なんらかの明確な指針にみんな同じ方向に向かってる。でもそれを維持することは難しい。