九州へ行ってきたぞ(1日目 福岡)

 仕事が休みになって急に連休が生まれた。4連休。そうなれば旅行に行くしか無い。こういう不意に現れる連休にちゃんと対応して適切なアクティビティに挑む。そんなことができる大人になりたい。そうして俺は旅行へ行くことにした。4連休なので最大3泊4日なのだが、2泊3日で計画を立てる。なぜか。それは旅行から戻ってきて非日常と日常のノリシロが必要だからだ。つまり家でダラダラしながら荷物を整理したり、写真や動画をまとめたりして旅の思い出を噛み締める時間だ。これがないと「あー楽しかったな」と帰宅して数時間後には仕事だ。そんなに急に現実に帰れるか。急に冷やすのは水風呂だけで十分だ。いや水風呂が気持ちいいんだから、もしかしてそれもありなのかもしれない。

 クルマで数時間の範囲の旅行じゃなくて、ガツンと遠くへ行ってみたい気分に。海外もありか?今年に入ってからおめシスのレイちゃんがシンガポールへ行く動画を見た。行きたい。ぽんぽこもシンガポールへ行っていた。行きたいぞシンガポールへ!
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 しかし2泊3日だとちょっと足りないかもしれない。片道7時間くらいだ。うーん。時間が足りないと言えば足りない…気もすると思って国内旅行にすることにした。いやでも行ける気もしてきたな。

 んで、北海道か九州に行くことにした。正直自分のクルマで長距離ドライブしたいのだが、現地観光がだいぶ犠牲になる。飛行機で時間を買うことする。そして九州にした。なぜかというとぽこぴーが行ってたからだ。
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 おれの行動はだいたいVtuberに支配されているんだ。そういうおじさんがきっとたくさんいる。自分で物事を決められず、誰かのモノマネをして生きていくおじさんが。

 ところでずっと仕事が無いと思っていたが、数日前にもしかしたら入るかもしれないと告知され大変憤慨した。なんでだ。どうして直前に仕事の有る無しが決まるんだバカ野郎が!っていう案件多すぎ問題ね。お前らがドタキャンしているスケジュールで、旅行が行けたり行けなかったりするんだぞ。旅行じゃないにしても、他の仕事をして金銭が発生する可能性がある。それを「もしかしたら素材が間に合って作業できるかも…」みたいな他人任せのぼんやりしたお気持ちによって、その可能性を潰す。そういうことが横行しているのがおれは許せない。んで、「すみません、遊びに行きたいです。連休なんです」ってお願いしたら、いいですね!調整します!って言ってくれた。感謝。そんな素敵な判断ができる人が同じ会社の人で良かったよ。まぁでも連絡とか判断は早めにね。

 というわけで1日目だ。昼過ぎに福岡空港に着く。14時半ころにナインアワーズというカプセルホテルに荷物を預けて身軽になる。中洲川端駅からそのまま直結しているので大変楽なホテルだった。カプセルホテルというところにも初めて泊まったけど、スマートな印象のホテルでとても良かった。4000円くらいだったかな。これで十分よ。寝るだけなんだもの。荷物を置いたら太宰府天満宮へ。福岡の観光といえばの鉄板だろう。最近英語の勉強もちょっとやっている。新しいことを学ぶのは楽しい。学業成就のお守りを買うのだ。頼むぞ菅原道真

 しかしタイミングが悪かった。本殿を改修予定とのことで、その改修のための仮殿を本殿の目の前に建設中だった。うーむ、雨もちらほらしてるし…タイミングよ。財布の中の小銭を全部お賽銭箱に入れて学習効果の上昇を祈る。お守りも買った。これがあればいいのよ。後はエンタメとしておみくじを…と思ったが、さっき賽銭箱に小銭は全部入れたので100円がなかった。おみくじの内容とか瞬間的にそこで消費するだけだし別にいいもんね!ばーか!

 太宰府天満宮に行ったのでついでにその横にある九州国立博物館へ。建物が大変かっこよかった。ただめちゃくちゃでかい割に、展示スペースはやや物足りない印象かも。空間としては大きいんだけど。その日は常設の展示しか観られなかったし、特別展とかのスペースがあればもう少しボリュームがあるのかな。あと金印が見たいなーって思って探したんだけど、金印は福岡市博物館にあるらしい。これはおれの勝手な期待とがっかりポイントだ。

太宰府天満宮に隣接している、どこかディストピア感ある遊園地

 定番の梅ヶ枝餅(うめがえもち)を食べつつ帰ることに。作りたてをその場で食べた梅ヶ枝餅は美味しかったが、お土産に買って帰って、数日した梅ヶ枝餅は美味しくなかった。早く食べろ。外側の生地が固くてめちゃくちゃ食感が悪くなる。確かに翌日くらいには食べろと箱の中に入ってた紙に書いてあった。でもそれを観るまでに数日かかったので意味のない注意書きであった。梅ヶ枝餅は早く食え。現地ですぐ食べろ。お土産として持ち帰ってその場で食べた人が「うまいです」って言ってくれたけど、気を遣ってもらってる!!!って大変申し訳無い気持ちになった。梅ヶ枝餅はお土産にしてはならない。素直に通りもんにしとけ。

 さて、太宰府天満宮から遅い昼ごはんを食べに元祖長浜屋へ行く。なんとなく博多→とんこつ→こってり&クサイ!というイメージがあったけどホントの長浜ラーメンはめちゃくちゃアッサリしてて食べやすい感じだった。これはドヤれる。ネギだけオオメで注文した。ほかは普通。後から入ってきた男性が「バリカタ」って行ったのを「ナマ」と店員側で変換してたのに、この店の独自ルールを感じる。

 お腹が満たされたのでホテルへ戻る。散々歩いたのでちょっと休憩だ。んで中洲の屋台を見に行く。ピーナッツくんがソロキツって言ってたから多分無理…と思ってたけど…やっぱりここで飲食するような感じじゃねぇなと確認した。ていうか雨降ってたのよ。小雨なんだけど。そうするとただでさえそんなにスペースとして広くなくて混雑しているエリアなのに、傘持って行列してるお客さんとか、その合間を歩く人とか、ゴチャゴチャしすぎてダメだなって思った。そのうち誰かと来た時に入ろう。そんなことがあるのか怪しいけど。他になんか…と思って歩いてたら、ぽんぽこが入った一人モツ鍋屋を不意に発見する。そしてここも並んでいる。どこも並んでいる!!!平日なのに…。しかし3月末といえばなんだかんだ人の移動の多い時期であることに後から気づいた。社会人は季節の移り変わりに鈍くなる。

 で、夕飯食ってからと思ってたけど、もう良いやってなってエッチなお店に行く。中洲来たら行くでしょ!!!!!断言!!!!福岡なんてもしかしたら二度と来ないかもしれないし!!!んでインターネットが高級店ですって紹介してくれたところに突入する。予約とかしてないけど遊べますかってフリーで突撃。入れるのがこの方〜って選べなくてたった一人。20代後半設定…すなわちおそらく30代…できれば若い子のほうが…そして顔もあんまり好きじゃない…と思ったけど、選択肢が無いので結局その人に。対面してパネマジを確認。そのタイミングで既にテンション下がり気味だったんだけど、一回終わったところでしっかり賢者モードになっちゃってキツイ時間だった。ずっとしょーもない雑談しながら回復を待つ。しょーもない話題であることは明らかに相手もわかっている。わかっているが沈黙が怖いのだ。一番キツイ。だから無理矢理会話をつなげて回復を待っているのだ。本当に申し訳無い気持ちになってくる。愛情の無いところに性欲が沸かないわ。あんまりピンときてないおばさまとのプレイに気持ちが全然高揚しない。おれだっておじさんなのにね。性欲だけに従うならやっぱり可愛くて若い子よ!!…とか、なんだか自分の不甲斐なさに色々理由づけて傷が深くならないように自己保身。わかってるよ、おれのせいだって。はぁ。自分の性欲について真剣に考えざるを得ない夜であった。昨今の社会ではいかに性欲を隠して行動できるかが暗黙ルールであろう。しかし生存本能としての性欲を剥き出しにする瞬間も、人間として魅力的な部分であろうと思う。これは他人の意見とか世の中の空気とか関係無い、おれの感想だ。だからその点において俺は俺の主観的評価により自分自身の人間的魅力をひとつ失いつつある。回復できんのかこれ。クスリか。

 傷ついた気持ちを抱えながら退店する。22時過ぎであったと思う。さっきのぽんぽこが行ったモツ鍋でも食べて帰るかと思ったら営業時間が終わっていて悲しい。腹が減った。歌舞伎町よろしく客引きの女の子がずらずらと並ぶ中洲を足早に通り抜け、鯛茶漬けのお店を見つけてその日はホテルへ戻った。学びの多い旅行一日目。一旦終わり。つづく。