初帝国劇場:レミゼ!

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 遂に帝国劇場デビュー。帝国!ていこく!?インペリアル!何時代の遺産だ!帝国!1911年に開場された歴史ある劇場。もうどうしようかと思った。どんなカッコしていけば良いのか!やっぱり明治っぽく燕尾服にシルクハットでチョビ髭なぞ!伊藤博文よろしくダンディに…!

 結局アローズのポロシャツで行ったけど問題無かったようだ。問題無いと思ってるのはお前だけだよとは言わないでくれ。少なくともちゃんとした男性が似たような格好をしていたので場違いで無かったハズだ。

 さて肝心のレミゼである。生でミュージカル見たのは初めて。正直な話、坂本真綾菊地美香見たさでチケットを予約したのは否定できない。そして二人は最高。坂本真綾のエポニーヌはマリウスに恋する感情を見事に歌声にしていたと思う。あの抑揚の聞いたエポニーヌは坂本真綾でないといけない!とそう感じた。一方菊地美香は表情豊かとは言い難いものの、その真っ直ぐで綺麗な表現が、純粋に育ったコゼットにハマっている気がした。どこか幼さの残る、誰からも愛されるコゼットになっていたのでは。お二人とも忙しいのにお疲れ様です。

 さてさて二人見たさとは言え、物語自体も勿論素晴らしかったわけで。勿論レミゼの物語自体は知ってたけれど、ミュージカルという形態で見たのは初めて。陰鬱なイメージは殆ど吹き飛んでしまう(逆にそこは陰鬱さを出すべきだろ!と思うところもポジティブな感じになるのどうかと思ったが)。特にジャン・バルジャン別所哲也さんの優しい歌声で聖人というイメージがグッと増した感じ。物事を優しく包み込む様なバルジャン。素晴らしい。それから子役の子ね…なんだろうあれは。子どもっていうフィルターがかかっているにせよ、大人に負けない圧倒的な表現…!特にリトルコゼットが歌い出したときは鳥肌が立ったね…。佐藤瑠花…!(ってググったらグラビアアイドルしかヒットしない…!)彼女が演劇界でもっと大きな存在になってくれることを願っています。それにしても舞台の子役ってあんなに堂々とした演技をするんだな…。テレビドラマ等に出てくる子役のどうしようもなさに絶望した!と思っていたけれど、今日は感動した。

 ちょっと不満だったのはオケの音色がスピーカーで拡声されてたことかな…。当方ミュージカルにあまり詳しくないもので、ミュージカルってそう言うものなのかもしれないのだけど出来るだけ生の音色で楽しみたい。役者の声も同様なのだけど…こっちはもっと難しいのかな。オペラのイメージがあったので、人工的に拡声しちゃうんだ…とちょっと違和感を覚えたもので。