HOME 愛しの座敷わらし

 実家で暇で観た映画その2。水谷豊さんが演じるお父さんが好印象。家族に疎まれる現代的「お父さん」でありながら、仕事で信念のあるところを見せ、そういう姿に家族が一つになる流れは良い。お父さんのカッコイイ作品をもっと作れ。日本人が結婚しなくなったのは、父親を軽視する風潮にあるのでは!と、妙な方向に大きく出てみる。
 しかし座敷童子という道具は、ほとんど展開が決まったレールに乗ってしまう仕掛け。うまく行かなかった何かが好転する。このテンプレートを何らかの形で裏切ったら面白い気がする。例えばこの映画では(ネタバレ)最後に都会に引っ越ししてしまうのだが、一緒に座敷童子が付いていってしまう、という展開はひとつ新しい気がする。座敷童子ってのは地縛霊の仲間みたいなものだと思っていた。その家に縛られていたはずの座敷童子が土地を離れたらどうなるのだろう。いつか存在が消えてしまうのか?もしかしたら「童子」のままでいられなくなって成長するかもしれない。ピーターパンのように。成長したら美少女で、「俺の幼なじみが座敷童子で修羅場な件」みたいなラノベができるかもしれない。うん。