科学者はなぜ神を信じるのか

 この本がいつの間にアマゾンのほしいものリストに入っていたのか。記憶が無い。たぶん何らかの権威ある立派なブログに紹介されているのに感化されて、あとで買って読もう…って思ったはずなのだが…。探してみたけどぱっと見つからない。どこだったのか。この本が紹介されていた文脈を確認したいんだよね。どういう理由でこの本紹介してたのか。

 タイトルが非常にキャッチーだと思う。「科学者はなぜ神を信じるのか」。つまりこれは科学者が神を信じていることが前提になってるよね。でも後半に出てくる人ほとんど神を信じてない気がする。前半に出てくる人たち、特にアインシュタイン以前はだいたい神を信じてる。コペルニクスガリレオケプラーニュートンラプラス、この辺りの時代の人。でもこのへんは社会的常識としてキリスト教的思想がベースになってるわけだし、人に会ったら挨拶しようレベルで、全能なる神という存在がヒカリアレ天地創造であるというのが当たり前の共通認識なのではないか。その常識が崩れたのはいつなんだろ。あれ、崩れてたっけ?現代の日本人の感覚だとわからないな…。それはそれとして、本書でも触れられているようにアインシュタイン以降の科学者には、無神論者を自ら名乗る人もいるようで、確実にその流れがある。ただ本書のタイトルである前提に合わせる用に、科学者の言葉の端々を捕まえて「神」を信じていることにしている気がする。「神」の意味するところが中世の科学者と違うのでは。それこそ過去の「神」は天地創造で全能なヒカリアレで全ての法則をお作りになられた存在であると思うのだけど、近代の科学者が信じている「神」は、この世界をコントロールしている自然の法則そのものに対する比喩的表現ではないか。その比喩的表現を宗教的存在としての神と同列に扱うのなら、インターネットには神様だらけだぞ。

ここで新しく意味がわかった言葉。汎神論。
汎神論 - Wikipedia

 まぁそれはそれとして、特に前半部の宗教と科学の関わりあいについての科学史としてのストーリーは大変わかりやすく、面白い。実際、中世の科学史は、ガリレオな有名なエピソードに代表されるように、教会や宗教、神との関わりの中で発展していたところがあるのだろう。あんまり真面目に理解しようとしてないので、アインシュタイン以降の理論はさっぱりだ。実際の物理現象として実感できないし、知覚できない現象や、数式上で表現された宇宙、虚時間宇宙だと…????そりゃまぁそんな状態をデザインしたとすれば、その存在は神ですねぇ…。んで、こういう言葉尻を捉えて「神を信じている」という話になってる気がする。

見えないデザイン サウンド・スペース・コンポーザーの仕事

見えないデザイン ~サウンド・スペース・コンポーザーの仕事~

見えないデザイン ~サウンド・スペース・コンポーザーの仕事~

 ガルパンの爆音上映でですっかり有名になった立川シネマシティ。その劇場の音響設計に関わっているのが、筆者の井出祐昭氏。シネマ・ツーに入っている映画館としては非常に特殊なラインアレイスピーカーなども、井出氏のアイディアによるものだったことが本書の中で紹介されている。音をデザインするってのは、映画とか音楽とか、そんなエンタメメディアの中のことがまず初めに思いつくけれど、サウンド・スペース・コンポーザー井出氏仕事は、主にその肩書の通り、その空間でどんな音を聞かせるか、というもの。とはいえスピーカーをおいて、音源を鳴らすだけの簡単なお仕事ではなく。どんな音を鳴らすのか、どんな風に聞かせるか、どんなシステムで運用するか、どの機材を使うのか…さまざまな選択肢をその空間に最適にデザインする。とても創造的だ。
 音をデザインするというのは非常に抽象度が高い仕事であると思う。例えば文房具とか、建物とか、なんでも良いけど形あるプロダクトをデザインするのは、紙の上で具体的にできる。紙の上じゃなくてもいいけど。PCとか。とにかく触れるプロダクトは目に見える形で設計できる。でも音はできない。目に見える音の形は波形だったりして、それ自体から音は聞こえて来ない。音は聞いてみるまで分からない。おまけに発注も難しい。「気分が安らぐ音」「気分が高揚する音」「懐かしさを感じる音」このあたりはまだいい。「かたい音」「早い音」「冷たい音」音にそんな質感があるかどうかすら怪しい。だが、不思議なもので耳で聞いて固さだとか、早さだとか、冷たさだとか、そういうのを感じることもまた事実。でもその感じ方は一様では無い。同じ音でも高揚する人もいれば、不快に感じることもある。心地よい、うるさい、退屈。人の精神状態とか、それまでの経験とか、そのような人自体との組み合わせで音は生きたり死んだりする。

ミックス

ミックス。

ミックス。

 お話は非常にシンプル…かに思えて、なかなかに結末に向かっての人間関係に仕掛けがあって面白い。「え!そりゃねえよ!」って思わず突っ込んで観てたけど、そういうとこは回収された。うーむ。手のひらの上で転がされた。大どんでん返しで爽快感ヤベェー!!!って話ではないけれど、素直にいいお話じゃん…ってそんな感じ。予想通り新垣結衣瑛太は付き合う。でもそこはそういう話じゃなくてもよかったんじゃねえかなー。卓球のペアとして苦楽を共にしたってのはわかるけど…恋愛以外の結末があれば新鮮があった。でも仕方ないか。そもそも男に振られて始まる話だし、誰かと付き合って解決するよね。そりゃね。

ビザンツ帝国史

ビザンツ帝国史 (文庫クセジュ)

ビザンツ帝国史 (文庫クセジュ)

読了してないんだけど、何度も同じページで情報の確認しちゃうのでメモ用。
西ローマ帝国 - Wikipedia
ディオクレティアヌス - Wikipedia
テトラルキア - Wikipedia
コンスタンティヌス1世 - Wikipedia

時系列

285年 - 293年

皇帝

293年 - 305年

正帝(皇帝)
  • 東方(オリエント)ディオクレティアヌス 293年–305年
  • 西方(イタリア本土およびアフリカ)マクシミアヌス 293年–305年
副帝
  • 東方(イリュリクム)ガレリウス 293年–305年
  • 西方(ガリアおよびヒスパニア)コンスタンティウス・クロルス 293年–305年

305年 - 306年

正帝(皇帝)
副帝
  • 東方副帝(オリエント)マクシミヌス・ダイア 305年–306年
  • 西方副帝(イタリア本土およびアフリカ)フラウィウス・ウァレリウス・セウェルス 305年–306年

306年 - 307年

正帝(皇帝)
  • 東方(イリュリクム)ガレリウス 306年–307年
  • 西方(イタリア本土およびアフリカ)フラウィウス・ウァレリウス・セウェルス 306年–307年
  • 西方(ローマ)マクセンティウス 306年–307年
副帝

307年 - 313年

正帝(皇帝)
  • 東方(イリュリクム)ガレリウス 307年–311年
  • 東方(トラキアおよびポントゥス)リキニウス 308年
  • 東方(オリエント)マクシミヌス・ダイア 310年–313年
  • 西方(ガリア、ヒスパニア及びブリタニアコンスタンティヌス1世 307年
  • 西方(イタリア)マクセンティウス 307年–312年
  • 西方(イタリア)マクシミアヌス 307年–310年
副帝
  • 東方(オリエント)マクシミヌス・ダイア 307年–310年

313年 - 324年

正帝(皇帝)
  • 東方(オリエント)リキニウス 313年–324年
  • 西方(オキシデント)コンスタンティヌス1世 313年–324年
  • 東方(オリエント)マルティニアヌス 324年
副帝
  • 西方(イタリア)バシアヌス 313年–314年
  • 東方(イリュリクム)ウァレリウス・バレンス 314–316年
  • 東方(オリエント)小リキニウス 317年–324年
  • 西方(オキシデント)クリスプス 317年–326年

テオドシウス1世 - Wikipedia
ペロポネソス半島 - Wikipedia
ハドリアノポリスの戦い - Wikipedia
単性説 - Wikipedia
ラヴェンナ - Wikipedia
エイレーネー (東ローマ女帝) - Wikipedia
皇帝である息子の目玉をくり抜かせて、自らが女帝になる。とんでもねぇ。
イコノクラスム - Wikipedia

ローマ帝国 シーズン2 ローマ支配

www.netflix.com
 Netflixって中身がなにがあるか分かんない。1ヶ月無料だっていう入口があるけど、「何があるかわからないってんなら、1ヶ月無料だからとりあえずアカウント作って入会しちゃいなよ!うっかり解約を忘れても大丈夫なように、クレカは登録してね!!!!!」ニヤつきながらそう囁かれているようで大変抵抗がある。確かに興味はあるのだが、本当に面白いと思えるコンテンツがあるかどうかわからない、もしくは価値あるコンテンツがあったとしても、月額払うほどにコンテンツを消費するだろうか?dアニメストアのアカウント持ってるんだけど、アニメを一度も見ない月がこれまで何回かあったような気がする。

 それとは別の話として、nasneで録画したサラウンドのコンテンツがイマイチ適正に再生されない。

サラウンドの環境はこれ。2chソースで再生する分には問題ないんだけど、サラウンドの映画を再生すると、ロード中みたいなくるくる回るアイコンが出て、nasneとの通信が途切れたというエラーで再生が止まる。なぜだ。同じ動画を、テレビで2ch再生すると問題なく見られる。ホームシアターシステムに流して、サラウンド再生するところに何らかのエラーがあるようだ。PS4とHT-RT5とはHDMIで接続。相性問題だろうか?いやいや同じソニーなのに…。しかし同じ会社内だからといって相性が良いだなんて、誰がそんなことを保証するだろうか。世の中のあらゆる会社を眺めてみると良い。社内/部内で協調できない状態など山のようにある。下手に近いだけに、それこそ相性の不和が修復できない形で現れるのだろう。そんなことはどうでもいい。結論として、nasneからサラウンドソースを再生するのではなくて、NetflixのサラウンドソースのコンテンツをPS4で再生して、正常動作するかを確かめよう、と思ってアカウントを作らない理由を丁寧に丁寧に捏ねていた手を止めることとした。

 そんで掲題の「ローマ帝国」。いきなりシーズン2から見たようだ。いやローマ帝国をドラマでやるならカエサルからでしょ!なぜコモドゥスでシーズン1だったのか…。本編は完全なドラマ形式ではなく、ナレーションや専門家の解説を交えながら見せている、歴史ドキュメンタリー風。今は亡きセガスマホゲー、ワールドチェインから歴史に興味を持った勢(極小勢力)としては、カエサルの物語はおおよそゲームでみていたわけだが、更にこうして映像作品として観ることで人間関係が非常にわかりやすかったし、カエサルの時代にローマがダイナミックに動いていく様をワクワクとしてみた。日本語音声&日本語字幕で見たのだけど、ところどころ内容が違うのが気になったな…。アレシアの戦いの犠牲者が、字幕は1万人って出てるのに、ナレーションは10万人。桁が間違ってる?誤訳?それとも採用している学説が違う?

アレシアの戦い - Wikipedia

10倍ほどの差ではないにしろ、そういう数字の違いがところどころ現れる。そのたびに検索する。でもそうやって知識を深めているような感じもする。嫌いじゃないぜ!そこで寄り道するとドラマの中で語られなかったイベントとかもうっかり拾えたりするし。

 本作ではローマを中心に、ローマの政治がカエサルによってどう動いたか、にフォーカスして描かれているように思う。ただカエサルに関してはエピソードがありすぎて、描かれてないエピソードや戦争があった。個人的には海賊に捕まったエピソードが好き。若きカエサルの人物像についての良きエピソードだと思う。映像化してほしかったな!(アニメ化に文句を言う厄介オタクかよ。「俺こんなエピソードも知ってるぜ!」アピールに他ならない。恥ずかしいのでやめたほうがいい。)

この時カエサルエーゲ海を船で渡っていたが、途中キリキアの海賊に囚われの身となった。海賊は身代金として20タレントを要求したが、カエサルは「20では安すぎる、50タレントを要求しろ」と海賊に言い放ち、その間海賊に対して恐れもせずに尊大に接するだけではなく、「自分が戻ったらお前たちを磔にしてやるぞ」と海賊に対し冗談すら言った。そして身代金が支払われて釈放されるとカエサルは海軍を招集し海賊を追跡、捕らえてペルガモンの獄につないだ。そしてアシア属州の総督に処刑するように命じるが、総督はこれを拒否して海賊を奴隷に売ろうとする。するとカエサルは海路を引き返して、冗談でほのめかした通りに自分の命令で海賊たちを磔刑に処したという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%82%B5%E3%83%AB

ところで動画はPCで再生したので、シアターシステムが正常にサラウンドソースを再生できるかどうかは試せていない。

ジャスティス・リーグ

 フラッシュとアクアマンとサイボーグの人の観てないな…。サイボーグの人ってなんか名前無いの?サイボーグってなんとなく特定のヒーローの名前ってより、「機械人間」をカタカナにした感じのええと…一般的概念を指す名詞みたいな?そんな言葉だと思っていたが…。

サイボーグ - Wikipedia

しかし「スーパーマン」ってのもなんとなく安易な…いや、シンプルな名前だし、DCのヒーローはコンセプトが分かりやすい名前付けになっているのかもしれない。バットマンワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン…なんとなく個性が名前に表れている気がする。いや…マーベルも似たようなものだった。アメコミヒーローはそういうものなのかもしれない。

DCエクステンデッド・ユニバース - Wikipedia

スーパーマンが強すぎて、彼ひとりで何でもかんでも解決しそうな感じがした…。前作のVSバットマンみてないんだけど、どうやってやっつけたんだ…圧倒的差があるように見えるのだが…。観てみるか。ちなみにジャスティス・リーグNetflixにあるんだけど、バットマン vs スーパーマンは無い。Netflixにアカウント取ってわかったのだけど、映画弱すぎでは?????こんなに普通すぎる映画ないのなんで?????アート系のマイナー映画と違うぞ???マーベルとDCの映画なんてメジャーもメジャーでは?配給側が出してないのかな…なんでだべ。よくわからん。DCの吹き替えは結構アニメが強い声優が多い気がした。話がファンタジーっぽいから?

ピクセル

 話が大変にご都合だが、そういう論理がちゃんとつながってるとか、細かい設定が詰められているかとか、そういうくだらねえ事を気にする映画では無い!電気屋として冴えない人生を過ごしているゲームオタクだった少年が、宇宙人の襲来をきっかけに、そのゲームの才能で地球を救う、シンプルにオタクの自己承認欲求をくすぐる映画なのだ。おまけに同じオタク仲間は大統領になっているしな!社会的地位もばっちり得ている!なんて多層的にオタクをケアする作品。すばらしい。おまけに二次元キャラを嫁にもできる。最高。最高では。