100%に向けて発信する難しさ

 先日ダラダラと酔っ払いの戯れ言に付き合っていたら、柳沢(大臣)はバカ、産む機械、などと言い出したので、前後の文脈を読み取ればそんなに酷い事でもないような気がするんですよ、ありゃマスコミの偏向報道ですよって言ったら、マスコミの偏向報道体質は分かるが、それでも産む機械は酷い、産めない女性の事も考えるべき、とこう来たモンだ。

 うーむ、言っている理屈は分からないでも無いが…。Wikipediaによれば、

日本においては、妊娠を望んでいるカップルの約10%が不妊症であるとされている。

no title

なのだそうだ。1割というのは確かに少なくない数字だけど、ここの反発や顔色を伺って言いたいことも言えないのでは9割がバカを見るんだけどなぁ。柳沢大臣の発言は不必要な発言で、別に他の言葉を選ぶのが無難な選択肢であることは間違いないのだが、「大臣だから100%に向けて正解の事を言え」というのは、多様化多様化と毎日繰り返される社会において、ほぼ不可能であると思うし、マイノリティにビビってマジョリティが割を食う世の中ではイカンと思うのだ。