コスモル:ふつうのにじ、のちのつきみ

【脚本・演出・出演】石橋和加子
【出演】砂糖マキ 宿根高生 後とう明子
    東城貴之 潟山綾子 里村泉美 竹田真那美
    水野あきえ 山田隆史 石原友武

 下北沢OFFOFFシアターにて。チケット取りしたら整理番号1番とかいう事態に、なんだこれはもしかして観に行く人いないのか俺一人だったらどうしよう気マズイなんて余計な事を心配してたけど、お客さんぎっちりで安心。脚本演出に加えて出演もしている石橋さんの、「若手演出家コンクール優秀賞受賞」という肩書きは伊達じゃないって事か。個人的には、よく分かっていない権威付けに吊られてチケットを取っただけに驚いた。

 血液型のそれぞれ違う幼なじみの「女四人」が大人になって三十路を迎えるその時の、それぞれの今を描く。仕事や家庭、不倫、あての無い旅。それぞれが平行に進行し、次々と展開していく演出は観ている者を退屈させない。が、平行のまま終わらせずに、ミステリー小説のようにウマイ具合にそれぞれの伏線を回収して綺麗な結末…!なんてオチがあると最高だったかな。

 とは言え芝居は面白いし、美術も音楽も格好いい。またコスモルの芝居は観に行こう。