年末までに読んだ本まとめ。

 記録しておかないと忘れてしまうので。タイトルだけでもあれば内容思い出せるかもしれない…大抵はtwitterのログを見ると分かるんだけど。ログを辿るのも面倒だしね…。

秋の牢獄

秋の牢獄

恒川光太郎の世界にハマっています。あと「雷の季節の終わりに」を読むと発売されている本は全部読んだことになる。

軋む社会 教育・仕事・若者の現在

軋む社会 教育・仕事・若者の現在

どこかのブログで紹介されていたので図書館で借りて読んでみたのだけど、この本は面白かった。現在の社会がいかに若者にとって住みにくい構造になっているかという事について書かれた本。『人間力という曖昧な実力評価主義に翻弄される若者。曖昧な評価基準でどんどん外へと排除されていく。逆にこの基準を受け入れることによって「働きすぎる」人々が現れる』正直言ってこういった若者擁護論的なモノは若者にとってある意味逃げ所となる、心地よいものだが、結局の所こういった人々があれやこれやと声高に主張したところで、若者を取り巻く環境は好転していくことは無いと思う。現在を作り上げているかつて若者だった大人たちは、自分が若者だった過去を肯定したい。そうすると今の若者が持っていない、もしくは持っている、自分たちの頃と違うモノというのは邪悪なものに見えるに違いない。そうして若者をバッシングする、自分達の感覚で制度を組み上げる、そして上手く機能することはない。若者を取り巻く状況は常に理不尽なモノだし、それを越えていこうとする力が若者のエネルギーということに繋がるのかもしれない。

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

 過食症のところが面白かった。

若者の法則 (岩波新書)

若者の法則 (岩波新書)

 2002年に発行された香山リカの本。単純な若者バッシングをすることなく、「若者の法則」とその原因を大人側にも若者側にも過度に傾くことなく読み解いている。非常に分かりやすく好印象。他にも香山リカの本を読もうと思ったら、

私は若者が嫌いだ! (ベスト新書)

私は若者が嫌いだ! (ベスト新書)

いつの間にか嫌いになっていたようです。こっちも読んでみるか。