今年になってからのまとめ

 あけましておめでとうございます。時期的にすっかり正月気分は抜けているのですが一応。しかし「おめでとう」という言葉から年々「おめでたい」気分が抜け落ちていくなぁ。以前は年が変わると、なにやら気持ちが新しくなったような気分になり、一年の始まりを感じながらおめでとうと言っていたのに…そしてお年玉を貰って浮かれるのだ。季節感というものがどんどん自分の中から無くなっていく。学校に通っていた頃はそれぞれその季節になると行事があったり長期の休みがあったりと、季節を意識せずには生活できない何かがあった。それが良かったんだなー。暑くて寒い毎日は今は無く、適温に調整されたオフィスで黙々と仕事するのである。いかんいかん。

 年が明けて風邪を引きました。記憶が確かなら、去年も同じタイミングで風邪を引いた気がする。東北に帰るときは油断してはなりません。油断したつもりはなかったんだけど。「休みになって仕事で張りつめてた気が緩んだんだねー」なんて言いますが、そんなものは緩みっぱなしだっての。ゆるゆるのゴムパンツですよ。ズリ落ちる意識をなんとか無理矢理に抑えている状態だよ!…まあそれはともかくたまに熱を出してフラフラするのも楽しいね。記録は38度6分なり。時期的にインフルエンザかと思ったけど、病院で見て貰ったら違った。折角だからインフルエンザにかかってみるのも貴重な経験だと思ったのに…。

 病院へ行ったと言えば、小さな頃からお世話になっている小児科の病院がたまたま休日休診の病院で、もう何年かぶりに行く。休日休診の病院といっても子供だらけ。大人の患者さんはたまたまいなかったのか、他へ行くのか。しかし子供の扱いっつーのは大変だなと改めて。まだなーんにもしていないのに、名前を呼ばれて診察室の前に行くだけでギャンギャン泣いちゃう。あれは誰が最初に植え付ける恐怖なんだろうか。ちなみに自分は病院を怖いと思ったことは無く大人になった。誰かが泣いているのを見て病院とは怖い者だと思ってしまうのかな。子供の恐怖は特に連鎖する。泣いている子供の声が聞こえてくるだけで、不安そうになる待合室の子供達、泣いちゃう子供。それを興味深く見てるキモい俺。お前こっちみつめんなよ…そんなキレイなまなざしを向けるな!ネコかお前!

 東京へ戻ってきて明治神宮へ初詣。そんな習慣は個人的にはないのだけどお付き合いで。女の子でないのが残念過ぎる。賽銭箱の前にズラズラと金を入れたがる人々が列を成しているのかと思ったらそうでは無く。明治神宮くらいの大きな神社になると、賽銭の投げ込みゾーンなるものが正月には設けられるのね。白い大きなビニールシートのようなエリアにたった4円投げ入れてきた。5円がなかったんだよ。正直言ってキモチワルイのだ、この初詣とお賽銭の仕組みは。その正体がなんなのか説明をすることは出来ないのだけど、普段神様などの存在を微塵も意識しない人々が喜んで金を投げ入れる→お願い事をするという姿がご都合主義過ぎるなぁということなのかな。いやどちらさまもクリスマスと同様のただ盛り上がりたいという単純な行動原理であることは分かるのだけど。で、その単純さにつけ込んで賽銭ゾーン作ったり、ここぞとばかりにおみくじ、お守り、破魔矢、熊手など諸々の不思議パワーを込めた商品を売りまくる、と。あぁもうこれ以上何かを言うのはやめよう。不思議な力で命を取られる。

 一応おつきあいでおみくじを引いたら「大吉」とか「凶」的な単純システムではなく、今年気をつけなければならないありがたいお言葉を貰う、という仕組みになっていた。明治神宮のおみくじってこういうものなの?で、頂いたお言葉が「努力なしには成功することはない」。知ってる。それ知ってるよ。そういう当たり障りのない事を言うな。こっちだって100円のおみくじ程度で今年を占うとかまじめに考えているわけじゃないんだから、大吉とか末吉とか…重要なのは「凶」もあり得るというハズレありの仕組みで、ちょっと楽しくなりたいんだよ…!

 そんなわけで2010年が始まるのだ。数字の並び的にも、自分の年齢から言っても、この10年がものすごく重要な気がする!頑張ろう10年代!