エスター

 面白かった!確かライムスター宇多丸さんあたりが褒めてた気がする。権力に弱いので見ることにした。見ることにしたと思った時から随分時が経ったけれども。吹替版で。Amazonプライムにあったので。吹替版が配信サイトにあるのは割と珍しい気がするのだ。おそらく声優のギャランティの問題である。
 本編。夫婦には娘がいるのだけれど、耳が聞こえないらしい。それが最初に示されるのは手話のシーンであるが、その後の就寝前に絵本を読んであげるシーンが印象的だ。セリフや効果音がフェードアウトしていき、音楽のみ、会話の内容は手話と共に字幕で示される。なるほどかっこいい(ちなみにあとから、「ほとんど聞こえない(難聴である)」とエスターに紹介するシーンがあった)。
 矢島晶子吹き替えの子供はとてもいい。賢そうに見えるぞ。神秘的でもある。そこが大変ホラー的な仕組みとして効果的だ。エスターが学校へ行くシーンがあるのだが、他人とは違うメルヘンのような可愛い服だという。そうですか?割と普通では?アメリカ人のファッションセンスというのはそういうものらしい。