パシフィック・リム

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 パシフィック・リムを急に思い立って見に行く。土日の昼間に映画を見に行くなんて、カップル地獄に自ら飛び込む愚行である。そしてふらりと立ち寄って見られる映画なんてあるわけがない。そんなわけで急に思い立ったのは前日の夜だ。夜にネットでチケットを買った。最近の映画館はどこもネットでチケットが買えて、しかも座席まで選べるという便利なシステムを持ってる。ありがてぇ!案の定、今日の映画館は当日券を求めるカップルや家族でぞろぞろと行列を成していた。事前に予約しておけば、その場のチケット発券機でさらりと手に入る。スマート!

 つい最近まで内容をよく知らない映画だったのだが、twitterを始めとして盛り上がっているので見に行くかと。「風立ちぬ」はまだ見ていない。モンスターパニック映画だという知識と、「エルボーロケット!!」という杉田智和ボイスだけの前情報をもとに、字幕版を観ることにした。

 怪獣…いや、KAIJUとでもいうべきモンスターの圧倒的な威圧感といったら物凄い。東宝&円谷系の怪獣なんて可愛いもんだ。ミニチュアセットで撮る特撮映画が減るわけだよ…。なんだかんだこの手の映像にはCGだろう。パニック映画、巨大生物、ぐちゃぐちゃに壊れる大都市、そして巨大ロボット!!!いやー設定が「次元の割れ目から現れる怪獣」とか…なんてダサい話だと思ったけど、正直そういう設定とかどうでもいいね。巨大な生物と、ゴツゴツとメカメカしい巨大ロボットが組み合って殴りあう。結構じゃないですか。この爽快感は、ぜひ映画館で味わって欲しいものだ。設定も人間関係も正直どうでもいい。ロボットが戦う、壊れる、剣が出る。気持ち良い。それでいいじゃない!

 まーちょっとだけお話に突っ込んでおく。最後に生き残る一人に、中盤でケガをしてロボットに乗れなくなる親父がいる。息子と一緒にロボットに乗ってたんだけど、親父だけ降りるわけ。代わりに司令官が乗り込むんだけど。完全に死亡フラグ立てて最終決戦に向かったので、死ぬんだなぁとは思ったけど、親父生き残って息子死ぬってのは、ちょっと物語としてどうなのって思った。そういう話だと言われればそれまでなんだけど、その辺はやっぱ歳の順にいなくなるのがセオリーなんじゃないのかな。世界を救ったけど息子を失った親父の気持ちとか、結構複雑だと思うよ。息子は連戦連勝の自信から、主人公をポンコツ呼ばわりするやな奴だったので、名誉挽回的に自爆エンドになったんだろうが、それにしてもなぁ。親父と司令官と、老獪な二人で組んで出撃すれば良かったじゃん。ケガをするのは息子でさ。

 あと菊地凛子の日本語どうした!?なんか片言みたいに聞こえたが…。

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 映画の内容と関係ない話。他人の愚痴を聞かされる。長い話でうんざりだなと思いつつも、他人の悪口ほど興味を惹かれる話題もない、という下品な人間ゆえに思わず、というか一生懸命聞いてしまう。ところがまぁ愚痴というか、言っていることは正論だったりして、それって言われてる対象が自分じゃないだけで、決して自分だって他人事でないんじゃないの、という他人の愚痴のはずなのに、自分にとっては教訓めいていて、自分までお腹が痛くなる思いである(長い一文だね)。とにかく忙しさと手慣れ感に慢心しすぎだという話なのだ。いかん。初心に戻る。忙しいのなんてみんな一緒だ。そういう横並びの状態で、どれだけ油断せずに積み重ねる事ができるか、そういう事が重要だ。