フミコの告白


「フミコの告白」Fumiko's Confession


 話題の自主制作アニメ「フミコの告白」を観た。絵にもの凄い味があって、しっかり時間かけてある感じがとても良い。丁寧にダイナミック!多分絵に詳しい人が観ればもっと気付く点が色々あるんだろうけど、とにかく気持ち良い!

 でもやっぱり自主制作であると感じるのは音響的な部分。ネット声優の演技、効果音のチョイス、それから全体的なバランスの取り方(ミキシング)はプロの作品と比べると見劣りしているのは明らか。特に効果音てのはアマチュア作品の一番のハードル。何を効果音として当てるのか、という感性があったとしても、ではそれをどのように見つけてくるのか、作り出すのか、他人に探して貰うならばどういった言葉にして伝えるのか、は非常に難しい問題。生音なら作っちゃえるけど、イメージ音は本当に難しいよねぇ…。

 制作現場がどんどんデジタル化して、あらゆる物作りにプロとアマチュアの差が無くなっていくけれど、こういったアナログの感性は長い経験でしか養われないものだと思った…がそれも段階を踏んで近づいていくんだろうな。怖い怖い…。