アバター


 Tジョイ大泉で3Dアバターを観る。

 本当はIMAXに行きたかったのだけど、近くに無いので諦める。で、一番近い劇場でTジョイ大泉。Tジョイ系は日本でもあまり数多くないDolby 3D方式で上映される劇場。

 他と比較したワケではないのでこの方式が良かったのか悪かったのか(良くを言えばIMAXで観たかったが…遠い)分からないけど、初めての3D映画、非常に面白い体験だった。

 色んな人が語っているようにこの映画はインディアン映画であり、反戦映画だ。未開の地の宝を得るために、企業の利益の為に、先住民族を蹴散らし、自然を破壊する。非常にシンプルなストーリーで分かりやすく楽しめる。というか個人的には昨今珍しいほど単純な映画なので一周して新しい。その分かりやすさがヒットの一因にもなっているのかもしれない。

で、肝心の3D。確かにメガネをかける違和感や、色味が若干くすんでしまうことは惜しいところだが、その事を忘れてしまうほどに映像が力を持っている。くっきりと奥行きのある感覚はインパクト大…!
と押して行きたいところだけど、どうなんだろう。今後果たして3D映画増えていくのかな。3D上映になるとタダでさえ高い映画が2000円になるし(いつも割引で1000円で観てるから2倍だ、痛い)、やっぱりメガネが邪魔であることには変わりない。果たしてアバターは3Dでないと楽しめなかったのか?(2D版をもう一度観ようという気は無い)

 そのことの答えはこれから続々出てくる3D映画が示してくれると思うのだけど、ひとまずは4月公開のAlice in Wonderlandに注目したい。今回のヒットには、普段は映画は観ないけど本格的な3D大作映画第一弾だし、遊園地感覚で訪れている人も少なくないと思う。その人たちが次にこの作品を見に行くのか…。

 自分としてはもう少しコストが低ければ…と思う。同じ価格で2Dと3Dが選べるならばもちろん3Dを選ぶ。だから3D化の映像的メリットは、デメリットに目を潰れるほどにはあった。だけど全ての作品が3Dである必要が無いのは明らかで、効果的に魅力を高めることの出来る作品にのみ的が絞られていくだろう。加えてDVD/BD等のパッケージへどういった形で反映させて行くのかというのも気になる。