ゼロ・グラビティ

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 29日のコミケは、買い物が終わると早々に国際展示場を抜け新宿へ。前日にバルト9でゼロ・グラビティを予約しておいたのだ。このド年末に映画。カップルだらけで基本二席ずつ予約が入っているような隙間の1席を見つけて予約。アバター以来の3D映画。

 結論からいうと没入感がスゴイ映画。これは3Dで観て損なし、というか3Dオススメ。お話的には正直大したことはないと思うのだが、とにかく危険な状態にある宇宙飛行士、その宇宙特有の危うい状況が、スクリーンを通して体験できるような感覚。始終ハラハラしっぱなし。こっちまで息が詰まるような、そんなシーンの連続。大きな満足を持ってエンディングクレジットを迎えた。

 3Dっていう映像媒体ももちろんその効果を引き立ててると思うけど、本当に大きなのは音響効果のように思う。台詞が通信機越しだったり、ヘルメットの中で聞こえる風だったり視点に合わせて聞こえ方が変わる、思考が飽和するにつれやかましくなる音楽やSE、かと思うと宇宙空間にパッと視点が切り替わって一点して無音、というような演出も非常に良い。そう、宇宙は無音。とにかくそういった音響的演出が非常にリアリティがある。もちろん我々一般人にとっては宇宙での現象というのは未知なる体験だ。だがそれを「そう、きっとこんな感じ!」と思わせるリアリティでみせてくれる。その積み重ねが作品への没入感につながる。お客さんと沢山の共感を産む映画はいい映画。