ハケンアニメ!

定期的にやってくる感情の波なんだけど、今なんかあらゆるものがつまらない。日常生活もつまらないし、仕事も面白くない。色んなことに興味が持てない。フクちゃんよろしく「もっと褒めてくれ…」って欲求が原因のパターンもあるんだけど、なんかそういうことでもない。自分に対する評価すら興味が無い。約束を守らない人々がたくさんいて、なんとなく腐っている気持ちはある。確かにそのことは仕事のモチベーションに関わる。なんで怠惰な人々のワガママに付き合わなきゃならんのだ。いい加減で怠惰なコントロールでスケジュールがめちゃくちゃ、他人に迷惑掛けてなぜそんなに平然としている。ひとりやふたりじゃない。なんか皆揃ってそんな感じだ。2年前にコロナ云々で崩れた進行が、なぜか常態化して無限にいい加減なスケジュールになっている。時間の管理がゴミなプロジェクトには、エネルギーをちゃんと掛けられない。もうなるようにしかならないから、勝手にしてください。俺の仕事は事故にならない程度に70点くらい狙いますね。うーん、このモヤッとした気持ちが仕事ゴミ人間のせいなのかなって思ったら、それ以外のことは頑張れる気がしてきた。徒然なるままに文字にするというのは大事なことなのかもしれない。

アニメを題材にしたお仕事モノ。似たような作品であるSHIROBAKOは劇場版しか観てない。才能ある監督(王子監督)と新人監督(斎藤監督)が同じタイミングで放送されるアニメで「覇権」を争う、というような内容。実績もある才能ある監督にも、実績の無い未熟で熱量しかない新人監督にも、それぞれに苦悩があって良かった。単純な勝ち負けにはあんまり意味がなくて、信念によってチームをどのように動かしていくか、というところが見どころであったと思う。情熱がすごく感じられてて面白かったと思う。


以下ネタバレ気にしない感想。

気になったけど無視して良いなって思ったこと

  • 覇権のものさしが視聴率
  • 夕方放送のアニメは大人はあんまり見ないかもしれない
  • 最後のオチで円盤で売上1位で実質覇権だったけど、夕方キッズアニメは円盤よりオモチャでは。そして円盤は今絶望的に売れない。配信で済むからね。

現在のアニメのことと比較すると、ちょっとズレてるなって思ったこと。地上波で同時タイミングでアニメ観るって、深夜ならギリギリ無くはないんだけど(twitter実況はそこそこ楽しい)、17時放送?だったかな、夕方アニメだと難しい。録画して観るか、配信で観る。電車の中やオフィスで、みんなスマホでリアルタイム視聴している描写については、そんな風になれば社会現象的で凄いけど、無理だろうなぁ。17時放送のアニメも今後現れるか難しい。わざわざアニメの為に用意した枠、っていう設定で王子監督の新作をねじ込んだみたいな描写があったような。アニメ観る層は17時にテレビなんか観ないよねぇ…。仕事も学校も塾もあるし無理だよ…。しかもこの世界では同じ時間にアニメの枠がもう一つあるらしい(新人監督の枠)。そう考えるとアニメが異常に進化したというか、エンタメど真ん中の世界なのかもしれない。あーそしたら覇権の物差しが視聴率でも自然な世界なのかもしれない。なるほど、世界の設定を見直したらうまく繋がるような気がしてきた。


で、次は気になった俺の仕事の周りには絶対存在してほしくないこと

  • スケジュール管理がゴミのプロデューサー

監督に打ち合わせ時間の情報共有もしないまま宣伝だの商品の監修だの仕事増やすなよ。どうみても絵コンテに必死じゃん。その作業時間をちゃんと作ってやれよ。一人でも多くの視聴者に届くように、という正論っぽい信念で色々仕掛けてるみたいだけど、都合よく他人の時間を奪う最低なゴミ。途中で過労で倒れてるんだけど、そのことについて責任感じないのかよ。謝れよ。才能あります、とか持ち上げて誤魔化すな。何事も適切な作業時間が必要なんだよ!せめて新人監督が自分自身でリテイクを重ねて時間を浪費するような、自縄自縛な展開があれば納得できたかも。その展開は王子監督の方でやってたから同じ見せ方をしなかっただけかなー。斎藤監督のサウンドバック側については、脚本〜絵コンテあたりの作業がなんかいつの間にか進んでるのよね。他のスタッフさんも経験ある人達ばっかりみたいだし、なんとなくレールの上に載せられて監督やってる感はある。だから自分のやりたいことをやってもらうまでの人間関係の円滑化が斎藤監督の主たる物語。自分は新人監督だし、侮られてて、自分の意図なんて伝えても聞いてもらえないって塞ぎ込んでいたのだろう。しかし作品の顔として、良いものを作るために何でもするぞっていう精神的変化がある(時間管理ゴミPから学んだことだと思うのでやや納得行かないが)。ところで王子監督は脚本すっ飛ばして絵コンテ描いてるような凄いことになってたな。とにかく適正なスケジュールください。放送も随分進んだところで最終話の絵コンテやってんじゃねえよ!!!!そこから先の作業がどんだけ膨大にあると思ってんだ!1話に膨大に時間とコスト掛けて神作画とかハッタリかまして、徐々に尻すぼみになるやつじゃん。

  • すべてを自分の意のままに動かせると思っている演出家

斎藤監督のこと。物語の中で解決はする。しかし度々発生する嫌な場面。特に強いのは高野麻里佳演じる声優(そもそも本職が声優だけど)に、「言い方」だけ指示して感情の説明しないやつ。で、自分のイメージと違うと「違います」と。なんで違うかは特に説明がない。最低。あれ東映のシステムっぽいから監督とか演出がっ直接声優にリテイクするってことなのかな。大多数の他のシステムだと音響監督が分かるように伝えると思うんだけど。結局斎藤監督が間違いに気づいて高野麻里佳に謝って解決するのだけど、めちゃくちゃイライラした。役者に意味のわからないストレスかけて、追い詰められた精神状態からいい演技が得られるって武勇伝かます時代は終わりました!!!!まさしくパワハラって感じよ。その点、王子監督の方はアフレコ中は意外とリラックスしたような印象で、出てきたものを楽しんでいるというか、ある程度信頼して預けてるって印象で良かった。でも違うことは違うってきっと分かる言葉で伝えるに違いない。ところで高野麻里佳は顔が良い上に、そこそこ実績のある上手な声優だと思うので、顔が良くて人気のあるだけの演技の下手なアイドル声優っていう役割は大変むずかしいなって思いました。高野麻里佳が王子監督の方にも出演してて、いい演技してる!って仕組みだったら面白かったかなー。同じ仕事なのに違いが出る、役者を活かすのも演出次第なんだっていう気づきが斎藤監督にある、という物語だったら声優オタクのワタクシがピンポイントに嬉しい。ちなみに王子監督が声優のSNSとかチェックして人間性を理解するっての、まぁわかんなくは無いけど表面的過ぎるかなー。他人から欲しい仕事を引き出す為には、適切な依頼の仕方があると思うよ。神作画の人が「この人、なんて言ってるんですか」って最初にヒントあったよね。構図とか台詞の言い方とか、表面的な情報だけではダメなのよ。



なんやかんやと熱くなってしまったが、フィクションの中に存在するのは構わないし、映画は面白かった。でもああいう人が現実にいたら最悪だし、俺のあらゆるものがつまらない病が起きそうなので、自覚のあるゴミ共は焼却炉に飛び込んで欲しいなって思います。