温泉へ行き仕事をして本を読む素敵行為

 友達が温泉楽しいよアピールしてきたので大変温泉に行きたくなる。単純な思考だ。どうせなら少し遠めの温泉に、クルマで時間をかけて移動したい。温泉とドライブが両方楽しめる。これは完璧だ。ついでに積んである本もいくつか持っていこう。静かな環境で本を読むなんて最高かよ。温泉とドライブと読書、完璧が更新される。そういえば急ぎではないものの、ちょっと手間のかかる仕事があるんだった。締切の迫った仕事はなんか集中して一気に終わるものだけど、時間に余裕のある仕事はそうならない。どうしても後回しにしがち。よし、これも持ってってやっつけちゃうか。というわけで温泉とドライブと読書と仕事をする、更新された完璧を塗り替える最高なウィークエンドを過ごす決意をした。

 そこそこドライブするとなると2時間くらいか。都内からクルマで2時間くらい走るとなると、箱根、小田原あたりはそれより近い。もう少し遠くで探して伊豆になった。伊豆といっても範囲が広い。いい加減に値段の丁度いいところを探したら下田市の方になった。伊豆半島もだいぶ南の方だ。行くのに休憩とか挟んで4時間くらいかかった。長距離移動のサービスエリアも好きな時間。

 ところで一人で宿泊するというのは、おそらく宿側にしたらコスパの悪い客である。ビジネスホテルじゃあるまいし、温泉旅館の部屋は最低でも二人ぐらいの部屋のサイズだし、二人泊まれば二人分の料金が請求できる。そんな広々とした素敵な空間を2泊3日の素泊まりで占拠することに。なんと邪魔な客か。お一人様なだけでも宿の予約が限られるのに、2泊3日。しかしこの日数が必要だったのだ。だって1泊2日では、1日め移動して、チェックインして風呂入ってご飯食べたら眠くなったりして一休みしたらもう夜で、次の日10時にチェックアウトだなんて、一体いつ仕事や読書をすればいいんです?というわけで1日こもって作業できる時間をとるためには2泊3日必要だったのです。

 読んだのはこの本。久しぶりのSF。

 amazonが2019年8月に購入したことを教えてくれた。どんだけ寝かせていたのか。最近読む本が物語よりも歴史とか言葉とか教養系の本ばっかり読んでた気がする。そしてSFを読むたびにSFもっと読もう…と思わされる。まず問題の設定が面白い。そんなところに物語を見出すんだ!という新しい視点をくれる。もちろん問題設定も面白ければ、それを解決する方法も面白い。とにかく新体験をくれるのがSF。もっとSFを読もう。最近は正直のところ物語といえばマンガやラノベばっかりだったんだけど、全然種類の違う物語を体験した。もしかしてこの作家さんが特に面白いのか?伴名練(はんな れん)。2019年から放置してたけど、これから慎重に注視することを念頭に検討していきたい(何もやらない可能性)。

 そしてもう一つやろうと思って持ってきた仕事。これもめっちゃ進んだ。静かな環境で集中して出来たことも仕事進んだ理由だったと思うけど、なにより仕事を邪魔しなかったのはインターネットの遅さだった。twitterの画像すら表示されるのにちょっと時間がかかったし、YouTubeで生放送とか見ていられない。仕事せざるを得ない!自宅の環境からインターネット捨てるっていう選択肢は絶対ないので、時々ネットの遅い環境に飛び込んで仕事するってめちゃくちゃ効く方法だなって思った。

 本を読んで、仕事して、区切りの良いところで2秒で服を脱いで温泉に入る(露天風呂付きの客室)。大変に素晴しい時間でした。惜しむらくは食事。素泊まりにしたけどご飯は合ったほうが良かったなー。温泉のある旅館には行ったものの、温泉街があるような温泉地ではなかったので、飲食が弱い。結局最寄りのスーパーマーケットで弁当とか惣菜とかカップ麺とか買ってきてお腹を満たしていた。食事が豊かになれば更に良かったのだが。完璧にやや綻びが。チェックアウト後、下田の金目鯛を食べて帰った。これだよこれ。旅行には食事も必要よな。やはり完璧。

 また連休見つけて温泉行く。