恋人たちの予感

 シルバーウィークと呼ばれるこの連休は、実家に帰って過ごした。しかしやること無いな。テレビで時間潰そうと思っても、田舎の地上波しかないから選択肢が少ない。土日はともかく祝日の月曜、火曜とかの午前中から夕方にかけての番組は酷い。多チャンネル時代に感謝。インターネットに感謝。で、火曜日には戻ってきて自分の家で連休最終日をダラダラと過ごす。昼間から酒を飲みながら、録りためていた映画を消化するのだ。イントゥ・ザ・ストーム→イースタン・プロミスミッション:8ミニッツ恋人たちの予感。全部面白いって何かで前評判を得てから手に入れてる。あんまり自分で総当りしたりしない。そんなセンスがないからな!面白いやつだけ観るよ!

 で、あんまり恋愛映画みないんだけど、たまにはーと思って恋人たちの予感。恋愛映画というより、ラブコメディーか。コメディーがちゃんとしてる映画だった。とにかくセリフ回しが面白すぎ、面白すぎてかっこ良すぎる。男にしても女にしても、いわゆる正統派な美男子&美女ではなく、ちょっとずつ性格が捻くれてる。そんなふたりだから会話がちょっとした事で議論になるのだけど、このやり取りが気持ち良い。決して喧嘩のテンションじゃなくて、大きな怒鳴り合いじゃないのに、会話の応酬で気持ちの良い緊張感が保たれてる。そんで最後に機知に富んだオチがある。カッコイイ。脚本家に拍手。ノーラ・エフロン

 余談だけど恋愛を扱う映画はちょっと古めの雰囲気の方が面白いなぁ。現代で恋愛やろうとすると、現代的な価値観とか、あとは技術とか、情緒を邪魔する諸々が忍び込んでくるのよね。