キリスト教からよむ世界史

 世界史をやってると度々絡んでくる宗教の話。特にヨーロッパではキリスト教ががっちりと組み込まれている。んで、逆にキリスト教の歴史から世界史を読みたいなぁと思ったらドンピシャのタイトルで本が出ていた。ありがてえ。著者のあとがきにもある

 多くの日本人がキリスト教に目をかけるきっかけは、受験勉強などで、日本や世界の歴史を勉強した時ではないかと思います。
 自分自身の経験ですが、大学受験のために学んだり、予備校で受験生に教えたりする中で、キリスト教に関する多くの書籍に触れました。
 しかし、私はそれらについて「隔靴掻痒」「帯に短し襷に長し」といった感想を抱きました。断片的に出てくる事項を呼び、考えながら、自分がキリスト教について本当に知りたい事は、一体なんだろうと言う気持ちになりました。
 やがて出た結論は、自分なりのキリスト教視点の世界史をまとめてみることでした。これまでに世界史の本を執筆した経験を生かしつつ、かなりの本を参考にしましたが、正直なところ、それぞれの著者の価値基準の違いのようなものに混乱しました。それでも、自分の能力の範囲で、知りたかったことを書き出せたと言う気分です。

 著者は元々駿台予備校で世界史の講師をしていたとのこと。教科書的な世界史をやってたら断片的に登場するキリスト教について、興味とか疑問とかが大きくなってちゃんと知りてえ!ってことなんだと思う。それそれ。それよ。面白かったです。