エアコン寒すぎて夏の日差しで体を温める

 免許の更新に来た。講習の会場がめちゃくちゃ寒い。この中で働いている人々はかっちりした制服だ。きっと炎天下の中、薄着でフラフラやってきたおじさんがいかに寒さに弱いか分からないのだろう。寒いですか?と書かれてエアコンが切られた。おい、寒いような気はしてたのかよ。この手続き毎回やってるのか?この部屋絶対寒いよ。なぜ適正な温度を最初から目指さない。職員さんはあちーって思っているのだろうか。だから最初だけめちゃくちゃ下げる。講習が始まったら我々の寒すぎだろと言う念を感じてエアコンを切っているのか。毎回真剣勝負という事だな。

 講習が始まる。交通事故によって生まれた可哀想な人エピソードが挟まるのがとても嫌だ。事故によって生まれた可哀想な人の話とか、違反するといかに罰金を取られ、時間を無駄にするかという「損」の話をずーっとしている。論理ではなくて感情に訴えるタイプの説明。それだとルールよりも感情を優先するようなインターネットでよく見る感じの嫌な人が生まれませんか?

 正直、ルール、理屈を学び直したい人間はこの場にいない。とは言え「講習」という形でおれたちは強制的にこの場にいるわけなので理論を再度学び直す方が良いのではないだろうか。あんまり見かけない標識とか忘れるだろ。勘違いしてることもある。実線は跨いで車線変更禁止ですか?本当に?だからみんな雰囲気で運転するようになるのだ。合格するまで繰り返しテストとかで良いんじゃないのかな。パソコンでもタブレットでも用意してさ。テストがクリアできないからですか?バカに合わせて車の免許制度を作るのか?

 つまりそういう事なのだろう。俺たち人間はバカだし、バカに合わせて制度を作るしか無い。聖像禁止って言ってんのに、バカ用に聖像を作って布教する。あまりにも効果がありすぎてやっぱりエモーショナルな方法が感情の生き物でおれたちにぴったりという事だ。そして原理主義との争いが生まれる。歴史に裏付けられた手続きである。

 寒い。ひなたで身体を温めています。